在庫管理術
在庫管理アプリのおすすめ|リアルタイム実在庫の共有可能なシステムを紹介
一般的に在庫管理アプリは、個人・家庭用や小規模店舗の在庫・備品管理に使える「無料アプリ」の露出度が高いようです。しかし中規模以上のビジネス向けには、PCからWebサイトやブラウザで使用する在庫管理システムのプラスαとして携帯端末でも使い勝手の良いアプリが展開されています。
当社のモノの重さで在庫を管理するシステム、「スマートマットクラウド」にもスマートフォン等にダウンロードできる在庫管理アプリを備えています。ここでは在庫管理のさらなる効率化を目指す人が知っておきたい、在庫管理アプリの特徴やメリット・課題を分かりやすく解説します。
在庫管理アプリの特徴|世間一般では
在庫管理・備品管理アプリのユーザーが家庭用や小規模店舗※1向けである場合、大半はアプリストアから無料で入手可能です。個人※2や家庭用では複数のアカウントで共有できる無料プランの在庫管理アプリが人気ですが、アプリ内課金やお試し期間が終了すれば課金されるケースもあるので、注意しましょう。
家庭用にはスマートフォンで使い勝手がよい仕様が多く、小規模店舗で在庫管理アプリを使う場合は、在庫管理アプリの他に接客・売上ツール※3をダウンロードしたタブレットを複数人が使うケースがあります。
※1:家庭用では日用品、個人経営の美容院や飲食店、クリニックでは消耗品等に用いられる。
※2:ガジェット好きの中には、遠隔カメラなどと同期させたアプリを自作する者も。
※3:1台のタブレットでカメラを使ったタイムカードツールや、日次で売上を算出するレジ機能、ネットショップやECサイト、業務に特化したサプライヤーと連携させた発注ツールを使う。
在庫管理アプリの特徴|ビジネス向け
その一方で中小規模以上のビジネスでは、既存の在庫管理システムや業務基幹システムの契約プラン内にアプリ利用が含まれることがあるようです。もしくはアップセルの一端であったり、追加契約でアプリ利用が可能であったりします。
特徴① 在庫管理アプリに入っている機能は限定か集約か
在庫管理アプリの機能は以下の2通りがあります。
- アプリでは入出庫など、機能が限定されている
- アプリに在庫管理の機能全てが集約されている
アプリ機能が限定されている多くのケースでは、倉庫や搬入場所での入出庫や入出荷などモノの流れを管理する機能に特化し、現場の利便性を高める仕様となっています。
このようなケースの大半では、アプリがダウンロードできる端末はスマートフォンやタブレットまで。基幹となる在庫管理システムは、アプリとは別にPC内の上位システムで使われます。
一方で、在庫管理機能の全てがアプリに集約されている場合、PC・タブレット・スマートフォンとダウンロード端末を選ぶことは余りありません。
特徴② タブレットやスマホのカメラでバーコードやQRコードを認識
アプリをダウンロードした端末※4のカメラはリーダーとしての役割を果たします。管理したいモノにバーコードやQRコードがあれば、カメラスキャンによってモノの認識が可能です。
ちなみに情報の書き換えや一括読み込みが可能なRFIDなどのICタグは、周波数と電波強度のマッチングにより認識されます。従って端末カメラでは、RFIDは認識できません。スマホやタブレットにダウンロードした在庫管理アプリで認識できるのは、今のところ一次元や二次元コードのみとなります。
※4:ダウンロードの可否やダウンロード後の正常な挙動のために、iphoneやAndroid、iPadやWindowsのOSのバージョンの確認が必要です。
特徴③ リアルタイムで入出庫・棚卸データ等を処理し、いち早く共有
持ち運びしやすいタブレットやスマホに在庫管理アプリをダウンロードすることで、倉庫や納品場所、事務所や外出先からでも在庫処理や在庫確認が可能です。
管理しているモノの入出荷・入出庫・棚卸といったフェーズを変更すると同時に、その場で日時・作業者・数量・ロケーションといったさらに詳細な情報を在庫管理アプリで入力・処理できます。
モノが動く、その場でその時に処理・更新された情報は、在庫管理アプリからクラウドを介して上位システムや他の端末にもスムーズに共有されます。
更新情報のリアルタイムでの共有は遠隔からの在庫確認を可能にし、発注や生産計画の見直しといった、次に必要なアクションをより迅速にします。
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在庫管理アプリを使うメリット
端末を介してリアルタイムで情報共有や遠隔管理が可能
在庫管理のなかで通常、入出庫をはじめとするモノの流れをリアルタイムかつ遠隔で把握・管理することは非常に困難です。また多くの人が関わるような業種では在庫状況の把握・共有するのはさらに難しくなります。
しかしながら在庫管理アプリを倉庫・搬入搬出場所・作業現場など各拠点のスタッフに所持させれば、モノの流れを情報共有することは容易、かつ迅速に行えます。
こういった情報が逐一更新されることで、リアルタイムかつ遠隔での情報の把握・共有が可能となり、さまざまな在庫管理の業務も非常にスムーズに進みます。
また在庫管理アプリは機能や仕様が変更されてもカンタンにアップデート※5できます。一方で在庫管理アプリと同じような処理ができるハンディターミナルは、仕様変更の際に機器自体の交換が必要となったり、OSやソフトウェアのバージョンを再インストールする手間が必要となったりします。
※5:在庫管理アプリはクラウドを介したSaaSサービスの形態が多く、仕様のマイナーチェンジやアップデートもサービス提供側が随時、無料で行うことが多い。また利用料の多くがサブスクリプション形式で月額数百円~/1端末というケースが多い。
在庫管理アプリは高性能ハンディターミナルと比較するとコストが低く、活用の幅が広い
在庫管理アプリはスマホやタブレットにダウンロードすればOK。プランによっては無料であったり、利用しているSaaSシステムのスタンダードプランに含まれていたりします。
在庫管理アプリとしばしば比較されるハンディターミナルは、1台10万円弱から20万前後に対し、スマホは2万弱から5万円程度。ハンディターミナルを各拠点の作業員に所持させるには、コストがネックとなります。
さらにハンディターミナルは在庫管理にしか使えないのに対し、在庫管理アプリに用いるスマホやタブレットといった端末は活用できる幅の広さがメリットです。
在庫管理アプリの課題|工数や安全性
スマホやタブレットのカメラで識別できるかどうかで工数が変化
在庫管理アプリは、まずモノをスマホやタブレットの端末カメラでスキャンし認識することから始まります。従って管理したいモノには、認識用のバーコードやQRコードがプリントされていたり、貼られていたりすることが必要です。
これらの読み取りコードがない場合には、在庫管理アプリの検索機能を利用します。この際、目視で商品名や商品コードを確認し、検索機能に手入力、システム内の商品情報と一致するかの再確認など、いくつかの工数が生じます。
ヒューマンエラーや持ち出し時の紛失・社外流出
モノの重複読み取りやスキャン忘れ、といったヒューマンエラーが発生しないとは限りません。こういった人的ミスを防ぐには、作業員同士の密なコミュニケーションや、スキャンしデータ更新を行ったモノには目印を付けるなどの工夫が必要です。
またスマホやタブレットは通信さえ可能であれば、どこでも使えるため自社敷地内に限らず、営業マンが自社アイテムの商談時に持ち歩くケースも多いでしょう。そのため、置き忘れによる紛失や社外流用によるセキュリティリスクが発生します。
在庫管理アプリでどこでもリアルタイム実在庫を把握できるスマートマットクラウド
当社の「スマートマットクラウド(SMC)」は重さを検知するIoT重量計の上に管理したいモノを載せ、モノの重さにより在庫数量を自動計測する在庫管理システムです。
また専用の在庫管理アプリ「SMC Handy App」を使えば、日々目まぐるしく変化するモノの流れや補充が必要な拠点を、カンタンに現場や指示系統間で共有可能。遠隔からもリアルタイムな在庫数量を管理できるので、迅速な補充や発注アクションに繋がります。
基幹となるシステムは、「AIを搭載した賢いソフトウェア※6」と「重量変化を検知するプロダクト」の掛け合わせ。入出庫管理・入出荷管理・データ分析・棚卸、さらに自動発注までをもこなす、在庫管理の効率化に必要なあらゆる機能を備えたシステムです。
PCとタブレットで管理画面、タブレットやスマホで専用の在庫管理アプリを使用できます。いずれも直感的な操作性で、ハイグレードな基幹システムを実装しつつも難しい処理を必要としません。デジタル人材でなくとも、誰にとっても分かりやすく、シンプルな仕様が特徴です。
※6:Saas形式のクラウドを介したソフトウェア
在庫管理アプリ「SMC Handy App」で在庫状況を遠隔把握し、共有。次のアクションを迅速に
専用の在庫管理アプリ「SMC Handy App」を使用すれば、各拠点で補充が必要なモノの情報をそれぞれのスマホやタブレットに送信。リアルタイムでのデータ共有は、現場への指示や補充・発注等の迅速なアクションに寄与します。
またSMCでは、バーコードやQRコードがないモノ※7などもIoT重量計(スマートマット)のシリアル番号を読み込むことで管理しているモノの自動認識が可能です。小さなスマホでの煩わしい商品検索の工数を大幅削減できます。
またそれぞれの重量計と管理したいモノを紐づける初期設定もアプリから実行可能。モノを実際に確認しながら、重量・商品マスタ設定を行えるため誤差やヒューマンエラーを最小限に抑えられます。
※7:識別コードをつけるのが難しい文房具などの備品、また食品や食材。また製造業では仕掛品や材料に識別コードをつけることはほとんどない。
在庫量・消費データをリアルタイムかつ遠隔で把握
1日に数回※8行われる自動計測、もしくはリアルタイム計測※9でモノの重量変動を捉えます。モノの重量変化を捉え、在庫量や消費量を遠隔で把握できます。
また在庫量・消費データは自動で推移グラフとして表示されます。同じグラフ内に在庫量を不足(赤)・適切(黄)・過剰(緑)の3色に色分け。在庫最適化に対するアクションをカンタンに取れるようになります。
※8:1日に1回から30分毎に1回と計測頻度が選択できる
※9:モノの重量変化があった時だけ自動で計測する
スマートマット有り・無しでも同じシステム内で在庫管理可能
スマートマットは基本的に1商材に1枚必要です。そのためマスク・ポリ手袋・消毒液・文房具・トイレットペーパーといった備品や、梱包材などの副資材の在庫管理にはコストが見合わないケースがあります。
SMCではそういったケースに備え、マットなしでも同じシステム内で在庫管理ができる仕様となっています。管理画面上から商品マスタと在庫情報を登録するだけでOK!あらゆるモノの在庫を管理画面から一元管理できます。
予め決めた閾値により自動発注 or 発注アラート
スマートマットで管理しているモノの重さが予め決めた閾値を下回ると、自動的に発注依頼を行います。またマットで管理していないモノも、消費データが入力・反映※8されれば、同様に自動発注することが可能です。
発注先の形式に応じてメール・FAXで自動発注対応できます。また手動で発注したいモノの場合、閾値を下回れば発注アラートを受け取ることが可能。発注が必要かどうか、わざわざ倉庫内に行って数量を確認する必要はもうありません。
さらに過去60日以上のデータが蓄積されれば、AI学習機能により最適な発注点や安全在庫をリコメンドし、過剰消費や不動在庫の検知が可能。発注量をどうするか悩まされることなく、適正在庫の維持とキャッシュフローの正常化に寄与します。
※8:手書き伝票を素にした手入力やバーコードやRFIDスキャンによる識別からのデータ反映
既存システムと併用やデータのCSVダウンロードでexcelにも対応可
JANコードを付与した自社アイテムをバーコード在庫管理で、また高価な貸出品をRFIDシステムで既に在庫管理している企業様も数多く見受けられます。
そのような場合は既存のシステムに加えて、他の備品管理や在庫管理にはSMCの併用がおすすめ。システム連携のためにSMCではAPI・Webookを搭載、また各データのCSV形式のデータダウンロードが可能です。
PCにエクセルがあれば、在庫・発注データをCSV形式でダウンロード、エクセルに変換し手慣れたエクセルでの編集ができます。さらにCSVのフォーマット自体もスタマイズできるため、エクセル変換後の作業もよりスピーディーに進められます。