在庫管理術
バーコードを活用した在庫管理の全てがわかる!導入から運用まで徹底解説

在庫管理は、企業の利益や顧客満足度を左右する極めて重要な業務です。そんな在庫管理を効率化し、ヒューマンエラーを削減できる方法のひとつが「バーコードを活用した在庫管理」です。
本記事では、バーコード在庫管理のメリット・デメリットから導入方法、運用時のポイントまでを初心者にもわかりやすく解説します。この記事を読めば、バーコードを利用した在庫管理の全体像を確実に理解できるでしょう。
バーコードを活用した在庫管理の全体像
バーコード在庫管理とは、商品や部品など、管理対象のアイテムにバーコードやQRコードを付与し、専用のリーダーや在庫管理ソフトを用いてリアルタイムにデータを更新する仕組みです。
手作業による入力やチェックと比べミスが少なく、作業スピードが大幅に向上します。また、小規模事業から大規模倉庫、さらにはECサイト運営企業まで、幅広い業種・業態で導入が可能な点も大きな魅力です。
バーコード在庫管理のメリット・デメリット
バーコード在庫管理のメリット
入力ミスを大幅に削減
手入力によるヒューマンエラーが減り、在庫数の誤差を最小限に抑えられます。結果的に棚卸しや受発注の精度が上がります。
リアルタイムで正確な在庫把握
入庫や出庫のたびにバーコードを読み取ってデータを更新するため、最新の在庫状況をチェックできます。
棚卸し作業の効率化
商品や部品のバーコードをスキャンするだけで数量確認ができるため、従来よりもスピーディに棚卸しが行えます。
幅広い規模で導入可能
バーコードリーダーやバーコードラベルプリンターがあれば、数十品目の管理から数万単位の大規模管理まで柔軟に対応できます。
バーコード在庫管理のデメリット
初期導入コストがかかる
バーコードリーダーや専用システム、ラベルプリンターなどの購入に費用が発生します。
ラベルの印刷・貼り付け作業が必要
バーコードを印刷し、商品や棚に貼り付ける作業に加え、読み取りの手間がかかります。
バーコードが汚れに弱い
バーコードが汚れて読めなくなると、在庫管理システムへの入力がストップしてしまうリスクがあります。
バーコードを活用した在庫管理の仕組み
在庫管理におけるバーコードの役割
バーコードには、商品を一意に識別する「商品コード」や「製造番号」などの情報が含まれています。バーコードリーダーを使い、対象アイテムの入出庫や移動のタイミングでコードをスキャンすることで、システム上の在庫数をリアルタイムで更新できる仕組みです。
バーコードの種類と特徴
種類 | 特徴 | 適用分野 |
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JANコード | 一般的な商品管理用バーコード。コンビニやスーパーなど流通・小売業で最も多く使われる | 流通・小売業 |
QRコード | 情報量が多く、スマホでも読み取り可能。複雑な情報を格納できる | 倉庫管理・物流・製造業 |
Code128 | 英数字を含めたコードが利用可能。桁数も柔軟に設定できるため工場や物流で重宝 | 工場・物流業 |
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バーコード在庫管理システムの選び方
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バーコード在庫管理に必要なシステム
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バーコードリーダー
ハンディタイプ、据え置きタイプ、Bluetooth対応タイプなどさまざまな形状があります。使用環境や作業スタイルに合わせて選択しましょう。 -
在庫管理ソフト
在庫をリアルタイムで管理できるソフトウェア。クラウド型からオンプレミス型まで、多種多様な製品が提供されています。 -
バーコードラベルプリンター
自社で発行したいバーコードがある場合、ラベルプリンターが必要です。プリンター性能やラベルのサイズも考慮して選定します。 -
無料でバーコード在庫管理をするには
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機能は限定されますが、有料の在庫管理ソフトを購入しないでも、エクセルを利用して、 バーコード管理を始めることができます。
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エクセルでバーコードを活用した在庫管理を行う方法
エクセルでバーコードを作成する手順
「Microsoft BarCode Control」は、Excelにバーコードを表示・印刷するためのActiveXコントロールの1つです。これを使えば、セルの値をバーコードに変換して表示できます。以下に基本的な使い方を説明します。
①「開発」タブを出す
Excelを開く
上部メニューで「ファイル」→「オプション」
「リボンのユーザー設定」を開く
右側の「開発」にチェックを入れて「OK」②バーコードをシートに入れる
「開発」タブをクリック
「挿入」ボタンを押す
「ActiveX コントロール」のところから「Microsoft BarCode Control」を選ぶ③バーコードの中身を変える
「開発」タブの中の「デザインモード」をON(クリックして光らせる)
挿入したバーコードを 右クリック → 「プロパティ」を選ぶ
「Text」というところにバーコードにしたい文字や数字を入力する(例:12345)④印刷・並び替えをする
バーコードの大きさは、角をドラッグして調整する。
エクセルでバーコード在庫管理をする際の注意点
大量の商品を管理するには不向き
商品数が膨大になると、エクセルの処理速度やファイル管理が大変になります。リアルタイムの更新が困難
他の端末や担当者と同時に作業する場合、上書きやデータの衝突が起きる恐れがあります。バーコードを活用した在庫管理の導入手順
導入の流れ
在庫管理の課題を洗い出す
手入力ミス、棚卸しに時間がかかるなど、現状の問題点を明確にします。適切なバーコードシステムを選定
自社の規模や業務フローに合わせ、ハードウェアや在庫管理ソフトを検討します。ラベルの印刷とバーコード登録
商品ごとにバーコードを発行し、システムへ登録します。バーコードリーダーをセットアップ
ドライバのインストールや読み取りテストを行い、正常に作動するか確認します。従業員向けに使い方を研修
実際のスキャン手順や、システムへの入力方法を周知徹底しましょう。試験運用を行い、運用ルールを確立
一部の在庫から試験導入し、問題点を洗い出したうえで本格導入へ移行します。バーコード在庫管理システムの導入費用
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項目 価格の目安 バーコードリーダー 10,000〜50,000円 バーコードプリンター 30,000〜100,000円 在庫管理ソフト 無料〜50,000円/月 バーコード在庫管理の運用と改善ポイント
運用時の注意点
バーコードラベルが汚れないように管理
倉庫環境や運搬時の衝撃などでバーコードが傷つくと読み取りエラーが発生しやすくなります。定期的にデータのバックアップを取る
システムのクラッシュや誤操作に備えて、こまめなバックアップを実施します。ラベルの読み取りミスを防ぐためにテストを行う
新しくラベルを印刷した際や、リーダーを追加導入する際には、必ず読み取りテストを行いましょう。より効率的な在庫管理のための工夫
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QRコードと組み合わせて活用
バーコードに比べて多くの情報を格納できるため、場合によっては場所情報やロット番号など、詳細データを管理できます。 - 関連記事を読む:QRコードによる在庫管理>>
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クラウド型の在庫管理システムを利用
多拠点・多店舗での管理に強く、リアルタイムの在庫共有が容易になります。 -
AIやIoTを活用して在庫予測を行う
在庫データや売上履歴を分析し、最適な発注や在庫水準を自動で算出する仕組みを導入すると、さらなる効率化が期待できます。
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スキャン不要。「重さ」で在庫管理する「スマートマットクラウド」
当社の「スマートマットクラウド」はモノの重さを捉えて在庫を管理するシステム。台帳・伝票への記入、PCへの数量入力は不要。さらにバーコード貼り付け作業やスキャニング工数も不要です。
重さを検知するIoT重量計(スマートマット)に管理したいモノを載せると、モノの重さから在庫数量を自動で算出します。数量把握のための目視カウントやスキャンを繰り返す必要はありません。
初期設定でスマートマットのシリアル番号とマットに載せるモノの情報を紐づけるだけでOK!最初からバーコードのないモノ、わざわざバーコードを発行すべきではない仕掛品もスマートマットクラウドで在庫管理ができます。
バーコード在庫管理と併用可能
スマートマットクラウドはCSV・API・Webhook搭載で既存システムとの連携・併用が可能です。例えば自社アイテムがJANコードやITFコードを取得している場合、売上処理含む出荷や納品管理はバーコードで処理し、それ以外の在庫管理はスマートマットクラウドでと、扱うモノの特質に合わせて使い分けられます。
バーコードなどの在庫管理とスマートマットクラウドの比較
バーコード以外にもRFIDやカメラを用いた在庫管理があります。従来、在庫表に手で記入したり、エクセルに手入力したりするよりは、ヒューマンエラーが抑制されるというメリットがいずれの在庫管理方法にもあります。
ただし、コードをスキャンしたり、時にはコードやRFIDタグを貼りつけたりという手間がかかり、さらにスキャン漏れ・重複スキャンなどの人的ミスもあり理論在庫と実在庫の乖離はこういったシステムを利用しても、狭まらないと言われています。
そこで、「載せっぱ」でOKなIoT重量計を用いたSMCは、さまざまな人的負担を軽減するのに加えて、上位システム(PC等で使用するSaaS)に転送されるデータ=実在庫データとして乖離がなく、棚卸や在庫管理の効率化に大きく寄与しています。
スマートマットクラウド/RFID/コード系/カメラを使った在庫管理の比較
概要 |
ストック在庫の把握 |
トレーサビリティ |
現場への負荷 | 導入スピード | |
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スマートマットクラウド |
IoT重量計で在庫残量を自動的に取得。ストックされる在庫に最適 | ◎人手を介さず毎日把握可 |
△ |
◎現場負担はほぼ無し | ◎設置日にデータ取得可 |
RFID |
モノの動きやステータスを管理する場合に最適。タグ付けの手間がネック | △ | ◎ | △ | △ |
バーコード/QR |
PKGソフトが多く普及。RFIDと比較すると読取の面が現場の負荷に | △ | ○ | × | ○ |
カメラ |
対象が大きく数が少ない物の管理に有効。重なっている物などは読取不可 | △ | ○ | ○ | × |
リアルタイム実在庫データで的確な自動発注アクション
スマートマットは1日数回の計測タイミング、もしくは手動ボタンによる計測で重さの変化を捉えます。
予め決めた発注点や閾値を下回れば自動発注・もしくは発注アラートを送信。発注業務が軽減されることにより、在庫管理の超効率化に貢献します。
在庫状態がひと目でわかるグラフ表示
在庫の変動数値は自動で推移グラフとして表示されるため、消費・発注による在庫量推移をひと目で把握。月次や年次のデータ分析や在庫圧縮に貢献します。
さらにスマートマットクラウドの管理画面では、在庫指数を赤・黄色・青の3色分類で表示。倉庫だけではなく各拠点の在庫量が不足、最適、過剰か、誰でもひと目で判断でき、スピード感のあるアクションが可能となります。
AI学習機能により最適な発注点などをリコメンド
AI学習機能により2ヵ月分のデータが集積されれば、最適閾値や発注点、過剰消費や不動在庫をレコメンド。適正在庫の維持にも寄与します。
置く場所を選びません
スマートマットはg単位からマルチマット使用で重量物まで計測可能。さらにケーブルレスなため、保管庫内・収納棚や引き出しの中でも利用可能。耐冷仕様のため冷蔵庫・冷凍庫でも利用できます。
スマートマットクラウドで業務改善!バーコード在庫管理の課題やミスを解決した事例
弊社のスマートマットクラウドはさまざまな業界・企業様でご活用いただいています。なかでも、バーコード在庫管理の課題を解決された事例をご紹介します。

この記事を書いた人

スマートマットクラウド DXメディア編集部
スマートマットクラウド メディア編集部です。業界ごとのDX推進や、業務改善、システムの導入など、わかりやすく解説します!
【スマートマットクラウドとは?】
スマートマットの上にモノを置き続け、重さで数を数えるIoTサービスです。
ネジなどの部品、副資材・仕掛品・粉モノや液体の原材料まで、日々の在庫確認や棚卸・発注まで自動化します。