在庫管理術
在庫管理におけるタブレット活用【管理効率向上!タブレットで現物管理を実現する方法と事例】
本記事では、タブレットでできる在庫管理業務の特徴や方法、在庫管理をタブレットで行うメリットや課題、タブレットと併用可能な在庫管理システムの導入事例を紹介します。具体的に在庫管理の課題を解決した企業の改善事例について知りたい方はぜひ参考にしてください。
タブレットを使った在庫管理とは【特徴・方法】
これまでの在庫管理は、目視で確認し、数をノートに記入したり、エクセルの表などに入力するというアナログな管理方法が主流でした。
アナログな在庫管理は手間暇が大きな負担となるだけでなく、数え間違いや記入・入力漏れといった人為的なミスをどうしても防ぐことができないため、多くの企業が改善策を模索しています。
このような課題を解決するために導入が進んでいるのが、タブレットを使った在庫管理です。
タブレットは、在庫を保管してある倉庫や工場内に手軽に持ち運べます。さらにバーコードやQRコードをカメラ機能で読み取ることで、ハンディターミナルの代わりとして使用することができるため、在庫管理業務の人為的ミスを減らし、効率化に寄与します。
データの履歴が残り、ペーパーレスを可能に、担当者から関係者への情報共有がより簡単なタブレットを使用した在庫管理方法に切り替える事業所が、製造業や病院や歯科クリニックなど医療施設を中心に増えています。
タブレットを使った在庫管理の方法
棚卸業務
棚卸業務は、棚卸表を見ながらチェック、在庫数を手書きで記入し、あとからパソコンに入力をするという手法で行われています。
棚卸にタブレットを用いることで、在庫数を直接画面で入力し、効率よく作業をすることができます。さらに二次元コードをタブレットのカメラでスキャンし在庫データを読み取る方法で、さらに棚卸を効率化することが可能です。
入出庫業務
入出庫管理業務では在庫の入荷・出荷の度に入出庫数、入庫場所、出荷先、担当者などの情報を記録する必要があります。タブレットのカメラでバーコードやQRコードの情報を読み取ると情報の登録が素早く正確にできるようになります。
発注業務
手書きのノートやエクセルのリストをチェックしながら行う発注作業は、手間がかかるだけでなく、別の在庫を発注してしまうというミスがよく起こります。
タブレットを使用した発注は、在庫の写真を表示したり、現物のバーコードやQRコードをカメラで読み取って発注することができるため、発注時の人為的ミスの発生を抑制することができます。
在庫管理をタブレットで行うメリット
携帯性に優れている
タブレットで在庫管理を行うメリットは、携帯性に優れている点です。タブレットは薄型でワイヤレス、かつ軽量なため、工場内や病棟内の倉庫まで持って行って使用ができます。リアルタイムに現物を見ながら棚卸・在庫管理・発注ができるため作業効率が飛躍的に向上します。
カメラ機能でバーコードの読み込みができる
使用する在庫管理システムにバーコードやQRコード管理機能がある場合は、タブレットのカメラをハンディターミナルの代わりとして利用することができます。高額な専用端末を購入しなくても、タブレットを業務用端末として活用できます。
パソコンよりも感覚的に使用できる
画面をタッチして操作するタブレットは、これまでパソコン操作の経験のない人にとって感覚的に操作できるデバイスです。導入時や入社時に操作方法を教える研修の時間・コストを抑えられるため、現場スタッフにとって使い勝手に優れた端末です。
スマートフォンより操作性に優れている
スマートフォンも操作が簡単、かつ携帯性に優れ、カメラ機能がついた端末です。ディスプレイ表示の見やすさや文字入力のしやすさは、スマートフォンより画面サイズの大きいタブレットの方が優れています。
タブレットを使った在庫管理の課題
これまでの人の目や手で数えていた在庫管理と比べ、グッと作業効率がアップするタブレット を使った在庫管理ですが、以下の課題もあげられています。
導入コストがかかる
タブレットは、 2万円〜3万円代で安価なモデルから、10万円前後の高価格モデルまで幅広くラインナップされています。
一般的には高価格モデルほど性能や使用用途が豊富なため、自社の在庫管理業務をスムーズに行えるモデルはどれか、何台のタブレットが必要か、など導入コストをしっかり検討することが重要です。
バーコードやQRコードをタブレットのカメラで読み取る新たな工程が発生する
全在庫にバーコードやQRコードがついている場合は、タブレットのカメラ機能で読み取る作業は人が行わなければなりません。
また、バーコードやQRコードがついていない場合は、バーコードを全在庫に貼るというさらに新たな工程が発生します。
読み取りミス
タブレットのカメラ機能で読み取る作業は人が行う必要があります。そのためどんなに気をつけていても、スキャンするのを忘れてしまったり、二重にスキャンしてしまうというミスは完全に防げません。
在庫保管場所の環境には注意が必要
冷蔵・冷凍庫内や水滴、ホコリのある場所など在庫を保管している場所での使用には注意が必要です。タブレットの防水・防塵、耐衝撃性など性能の有無によっては使用できない可能性も。
盗難や紛失による情報漏洩リスク
手軽に持ち運びができるタブレットですが、盗難や紛失の心配があります。情報漏洩リスクも大きいので、保管管理には十分な注意が必要です。
在庫を遠隔から自動管理「スマートマットクラウド」
スマートマットクラウドは、重さで数を数えるIoTの新しい在庫管理システムです。マットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。日々の在庫確認や棚卸、発注まで自動化できます。
24時間遠隔でリアルタイム実在庫情報を把握
マットの上に在庫をのせるだけで24時間遠隔でリアルタイムですべての実在庫数を自動で把握。
毎月ごとや何度末ごとに複数がかりで何時間もかけて行っていた棚卸の労力を大幅に削減できます。
隠れた在庫も遠隔で可視化
スマートマットクラウドは、冷蔵・冷凍庫内、中身の見えない梱包された在庫など隠れた在庫数も遠隔から可視化できます。
冷蔵庫内や冷凍庫内にいちいち出入りしたり、梱包された中身を開ける手間暇も一切必要ありません。
タブレットでの使用も可能
スマートマットクラウドの管理画面は、パソコンだけでなくタブレットでも閲覧が可能。タブレットの画面で在庫を確認しながらその場で発注することもできます。
さまざまな自動発注に対応
スマートマットクラウドは自動計測した現在の在庫数を起点に閾値を下回ったら自動で定量発注、定期的に在庫が減った分だけを自動で定期発注など様々な条件で自動発注の設定が可能。
棚卸と入出庫管理を現場で簡単に。スマートマットクラウドアプリ「SMC Handy App」
スマートマットクラウドのアプリ「SMC Handy App」を使えば、スマートマットに在庫を載せるときにスマートフォンやタブレット のカメラでバーコードをスキャンして、在庫情報を現場でサッと登録。
商品バーコードに情報があれば、有効期限・ロット情報も簡単登録できるようになりました。
スマートマットクラウドの初期設定も「Handy App」があればクイックに完了。スマートマットのシリアルIDをカメラで読み込むだけで、簡単にマットと在庫の紐付け登録ができます。
【Handy Appの機能】
- 棚卸:在庫残量確認・マットと紐付けていない在庫の残量登録
- 出荷処理:担当者、出荷先、在庫の出荷数の登録
- 入荷処理:担当者、在庫の有効期限・ロット情報ごとの入荷数の登録
- スマートマットクラウド初期設定:在庫情報とスマートマットIDの紐づけ
タブレットで在庫管理業務効率化!スマートマットクラウド導入事例
▼アナログだった在庫管理をデジタル化、在庫状況をタブレットで確認できるように(ひょうたんやまヒロ歯科)
アナログな手書きの方法で管理していた院内在庫をデータ化して、タブレットなど持ち運びができる端末で在庫管理をするためにスマートマットクラウドを導入しました。導入前はスタッフたちが操作しやすいかが気がかりでしたが、カスタマーサポートの支援を受け、現在は自発的に運用してくれています。