在庫管理術
ロジクラ【クラウド型の在庫管理ソフト・アプリの特徴や料金、使い方、評判、IoT在庫管理との比較】
ロジクラとは
ロジクラ(logikura)は、株式会社ロジクラ(旧・株式会社ニューレボ)が運営するクラウド型の在庫管理ソフトです。
基本機能は永久無料で利用できるのが大きな特徴で、無料で利用している企業はもちろん、上場企業の中にはさらに便利な有料プランを利用しており、10,000社(2021年11月時点)の企業が導入しています。
この記事では、ロジクラの特徴や機能、使い方、料金、評判などをわかりやすく解説していきます。
また、在庫管理システムを導入する際、多くの企業が合わせて検討している今、話題のIoT在庫管理との比較もご紹介!
ロジクラの特徴【導入のメリット】
ロジクラには次のような大きな特徴があります。
- Webとアプリでサービスを提供
Webブラウザの管理画面とiOSアプリでサービスを提供し、オプションの連携サービスや周辺機器を組み合わせると、さらに便利に使うことが可能。 - iPhoneで使える
iPhoneを使って入出荷処理や在庫確認が可能、PCから複数ユーザーが複数拠点の在庫管理を利用することができるため、Excelなどによる面倒な在庫管理の必要は不要。 - 自社倉庫や委託先倉庫で利用
倉庫で利用できる在庫管理ソフト。基本機能は無料で利用することが可能。 - フルフィルメント(*)の並行利用
24時間365日稼働のフルフィルメントセンターと連携し、急な需要増にも対応可能。
*フルフィルメント:一般的に、ECやカタログ通販、TVショッピングなどにおいて、注文受付・問合せ対応から決済、在庫管理、物流(ピッキング・梱包・配送)、アフターフォロー(サポート、返品・交換対応など)までの一連の業務全体のこと。 - OMOストア(*)など店舗で利用
POSシステムと連携し、店舗の在庫と連携することが可能。
*OMOストア:実店舗とオンライン通販サイトを区別せずに融合して購買体験を向上させる形態。
ロジクラの機能【在庫管理・バーコード作成など】
まずは、ロジクラの主な機能4つをご紹介します。
- ①複数人や複数拠点の在庫管理を一元化
誰でも、いつでも、どこでも在庫管理をする事が可能。 - ②バーコード作成
バーコードがある商品は、JANコードなどのバーコード登録により登録商品を確認できます。
バーコードがない商品もバーコードを空欄で商品登録をして、バーコードの自動作成が可能。
- ③通販の出荷業務を効率化
受注データをもとに送り状や納品書を作成する事が出来るので、出荷業務が効率よく行えます。 -
④高速スキャンも可能
スマホに連携したハンディターミナルを導入し、高速スキャンを実現。
ロジクラの機能一覧
基本機能
入荷・入庫 | スマホを使った入荷や入荷の事前登録などの入荷業務の効率化と改善 |
在庫 | 基本的な在庫管理や在庫の社内共有、月に1回の棚卸業務など |
出荷・出庫 | 受注・出荷予定の登録からスマホを使ったピッキング・検品と追跡番号管理 |
連携機能
ネクストエンジン連携 | 受注管理システムのネクストエンジンと連携 |
Shopify連携 | ECカートのShopifyとの連携 |
Fulfillment by Amazon連携 | FBA(Fulfillment by Amazon)との連携 |
スマレジ連携 | 店舗クラウドPOSシステムのスマレジと連携 |
CROSSMALL連携 | 受注管理システムCROSSMALLと連携 |
STORES連携 | 誰でも簡単にネットショップが作れるSTORESとの連携 |
*2021年11月時点
ロジクラのアプリ
ロジクラは、入荷・出荷管理にハンデイターミナルの代わりにiPhoneにアプリを入れて使用します。ロジクラアプリは、iPhoneからapp storeで入手でき、ダウンロード後にログインしてすぐに、検品やピッキング作業の開始が可能です。
ただし、現在(2021年2月時点)ロジクラは、カメラ機能に端末ごとの差異があり、バーコード読み取り速度の保証が出来ないため、Android端末には対応していないので注意が必要です。
ロジクラの使い方
ロジクラの使い方は、公式サイトの「操作マニュアル」PDFや、在庫管理ソフト「ロジクラ」ヘルプセンターのページに 実際の画面画像やイラストを使った詳しい解説が掲載されています。
さらに全ユーザーが使えるチャットサポートサービスもあり、使い方に関する疑問点を解消することができます。
ロジクラの料金プラン
ロジクラは、入出荷などの基本機能は初期費用・月額ゼロで利用可能!通販事業者や小売店舗向けのエンタープライズ機能や料金プランも用意されています。
料金プランには以下の4つがあります。
-
「Freeプラン」
・基本機能は永久に無料
・一括で登録可能な商品100件まで。50件を超える場合は有料プランへの移行を検討。
-
「Liteプラン」
・年間契約なら¥ 9,000/月(月額契約の場合は¥9,900/月)
・100件を超える場合は25円/1出荷(オーダー)の従量課金が発生 -
「Standardプラン」
・最も人気のプラン
・年間契約なら¥ 25,000/月(月額契約の場合は¥29,000/月)
・800件を超える場合は15円/1出荷(オーダー)の従量課金が発生 -
「Premiumプラン」
・本格倉庫や3PL(サードパーティー・ロジスティクス=物流部門を第三者企業に委託する業務形態)向け
・年間契約なら¥ 25,000/月(月額契約の場合は¥29,000/月)
・800件を超える場合は15円/1出荷(オーダー)の従量課金が発生
各プランの特徴・料金・できること
プラン | Freeプラン |
Liteプラン |
Standardプラン | Premiumプラン |
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初期費用 |
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出荷量(内包) |
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拠点数(内包) | 1拠点まで | 1拠点まで | 3拠点まで | 3拠点まで |
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なし |
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カート連携 |
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モール連携 |
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フルフィルメント連携 |
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○ | ○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ |
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出荷のみ | ○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | なし | なし |
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なし | なし | なし |
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なし | なし | なし |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | ○ | ○ | ○ |
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なし | なし | なし | ○ |
活用支援サポート |
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※2021年11月現在の情報です。
ロジクラの14日間無料お試し
ロジクラには、無料でのお試しが用意されており、14日間は無料で最上位プランが利用可能です。
無料お試しは公式サイトで無料でアカウント登録して、ログインするだけ。
また、詳細を知りたい場合は、同じく公式サイトから概要資料をダウンロードすることができます。
ロジクラの評判【メリット・デメリット】
ネットやSNS上にある口コミを調べ、ロジクラの良い評判と悪い評判をチェックしてみました。
ロジクラの良い評判
「1人体制」の入出荷の負担を大幅軽減し、導入初月から出荷ミス「ゼロ」を実現。シンプルで使いやすいロジクラの速やかな導入で山積みだった課題を一掃できました。
ロジクラの悪い評判
自動発注
ちょっとした融通が効かずに困ることが多かったです。携帯から出荷予定の登録ができない、一度登録すると取り消せない、一度登録した商品を他の商品の種類に移せないのが不便です。
ロジクラ導入時の注意点
ロジクラのスマホでのバーコード読み取りはiPhoneにしか対応していません。Androidに対応予定はないとアナウンスされているので、導入する際は注意が必要です。
また、ロジクラでは無料プランでも商品を無制限に登録することができますが、拠点数は1拠点まで、出荷件数は300件までと制限があります。自社の拠点数や出荷件数を把握して、どのプランに該当するのか検討する必要があります。
さらに、バーコード読み取りは人力で行う必要があるので、数が多い場合はその労力もかかります。
ロジクラとスマートマットクラウドの比較
ロジクラと当社の在庫管理システム「スマートマットクラウド」を比較してみました。
▼ ロジクラとスマートマットクラウドの比較
ロジクラ | スマートマットクラウド | |
---|---|---|
必要な機器 | iPhone | スマートマット(重量型IoT) |
対応する業種 | ×(EC事業者) | ◎(全業種) |
在庫の管理方法 | ×(手動で読み取り) | ◎(自動で計測) |
業務負担 | ×(毎回スキャン) | ◎(自動で数量計測) |
遠隔管理 | ×(現場でスキャン必須) | ◎(リモートで確認OK) |
①対応業種
ロジクラは、通販業者を対象とする在庫管理システム。宅配の送り状作成や、追跡番号を記録する機能といった出荷に関するサービスが充実しています。
一方スマートマットクラウドは、製造業、卸売業、小売業、医療、サービス業と在庫を持つ幅広い業種の在庫管理に対応しています。
②業務負担
ロジクラはバーコード管理のため、都度人の手を介する読み取り作業が発生します。
スマートマットクラウドは デバイスに乗せるだけで残数を確認できます。
設定したタイミングでの自動計測なので、在庫管理のために在庫置き場まで行く必要もありません。
③対応する在庫
ロジクラの管理対象になる在庫はバーコードがあるもの。コードのない商品には手動でコードを生成し貼り付ける必要があります。
スマートマットクラウドは重量ベースで在庫を計測するため、生鮮食品や仕掛品等バーコードのない商品もそのまま計測できます。
IoT機器で人の手を介さない在庫管理へ
在庫不足は売上の減少に、過剰在庫は倉庫スペースの圧迫や在庫ロスに繋がるため、在庫管理は必要不可欠な業務です。
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率よく正確に在庫管理を行うことができるかが重要となります。そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理の自動化。その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
● DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することで、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理が効率的に行えるようになります。さらに稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
在庫管理の課題を解消!IoT機器スマートマットクラウド
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。