在庫管理術
HARU 在庫管理【特徴・機能・料金価格プラン・評判・注意点】
HARU在庫管理とは
HARU 在庫管理とは、株式会社フォーサイトが提供しているネットショップなど無在庫販売を行っている企業や業者向けの無在庫管理ツールです。
無在庫販売とは、在庫を持たずに顧客から注文を受けてから仕入れを行う販売方法のこと。
この記事では、そんな無在庫管理ツールのひとつである「HARU 在庫管理」について、特徴や機能、価格・料金プラン、評判などをわかりやすく解説していきます。
また、在庫管理や発注業務の負担を軽減し、効率化する話題のIoTツールもご紹介!
無在庫販売のメリットと課題
商品の仕入れや在庫を管理せずにショップの運営を行う無在庫販売は近年、注目を集めているビジネスモデルです。
無在庫販売は、
- 在庫管理の労力やコストがかからない
- 梱包・発送作業を業者に任せられる
- 個人で副業として始めやすい
といったメリットがある反面、
- 仕入価格上昇による赤字リスクがある
- 在庫切れによる販売機会の損失
といった課題もあります。
このような無在庫販売の課題をサポートするのが「無在庫管理ツールのHARU 在庫管理」です。
HARU 在庫管理の特徴
HARU 在庫管理は、Amazon、ヤフオク、楽天など仕入れ先の通販サイトを自動的に巡回(Webサイトクロール型)して商品の価格や在庫情報に変化がないかを自動チェックします。
自動チェックは1日に4回、6時間おきに行われ、変化があった場合は商品リスト一覧のセル色が変わりアラートとして表示。
そして、自動チェック完了後は、登録したメールアドレスへメールを送信します。
巡回できる対象は、プラットフォームへ100品以上出品しているebay、Amazon、ヤフーショッピングなどの通販サイトやネットショップです。
監視確認済みインターネットサイト
ラクマ | キタムラ |
ハードオフNetmall | 駿河屋 |
PayPayモール | 楽天市場(登録可能数に制限あり) |
ヤフオク(登録可能数に制限あり) | ヤフーショッピング(登録可能数に制限あり) |
Netsea(HARUの内部設定変更が必要) | スーパーデリバリー(HARUの内部設定変更が必要) |
アマゾンJP、アマゾンUS(MWS版で対応) | etc・・・・ |
以下のサイトは、サイトからのアクセス制限を受けサポートを終了しています。
ヨドバシ.com | ふるせる | Joshin webショップ |
HARU 在庫管理の機能
HARU 在庫管理は、以下の2種類があります。
・通常版
仕入先のURLを1日4回巡回して、価格、在庫を自動チェック。
・MWS版
Amazonを1日4回巡回して、価格、FBA在庫など*を自動チェック。
*AmazonFBAサービス:商品在庫をAmazonの倉庫に納品するだけで、後は受注・代金回収・商品梱包・発送・顧客対応など、ほとんど全ての対応をAmazonが行ってくれるサービスのこと
*MWS版の利用には、Amazonの大口契約、及びAmazon MWSアカウントが必要です
*Amazon MWS:AmazonマーケットプレイスWebサービス(Amazon MWS)は統合されたWebサービス APIのことで、出品者は出品、注文、支払い、レポートなどをプログラムでデータを交換することができます。また、Amazonとデータ統合することで、高レベルの販売自動化が可能に
*2019年2月1日: MWS認証トークンの利用に対応。(開発者IDの取得なしで利用可能)
HARU 通常版機能一覧
・無在庫商品 一覧画面
登録済み商品の一覧画面が表示。
・新規登録/変更画面
商品の新規登録、登録済み商品の変更。
・アラート機能
1日4回(6時間ごと)に仕入先URLを巡回し、「仕入価格」、「在庫情報(在庫ワード)」の2つの項目それぞれに変化があるとセルの色が変わってお知らせ。
・eBay連携機能
eBayにログインしてHARU 一覧画面から直接、eBay商品の出品停止/再出品。
・クライアント監視モジュール
HARUがアクセスできなくなったサイトをクライアント経由で監視するモジュール。結果はHARUの一覧画面とメールでお知らせ。
・メール送信機能
自動巡回が終わったら、登録したメールアドレスへメールでお知らせ。メールには商品すべての巡回結果も記載済み。
・マーケットプレイス価格計算機能
(仕入価格+仕入送料+マーケットプレイス送料+期待利益) ÷ 手数料係数 ÷ 為替の計算式により、出品価格を自動計算。
出品価格の確認、調整、仕入価格高騰による赤字リスクを防止。
・在庫ワードテスト機能
ネットショップの価格、在庫ワードが正しいか、6時間を待たず即時に確認できる機能。
・CSV、TABファイルによる一括アップロード/ダウンロード機能
複数商品の一括登録、一括メンテナンス。
・商品重複登録チェック機能
登録URLをチェックし、同じ商品の重複登録がないか確認。(eBayへの出品、HARUへの登録を外注化している場合には、重複出品対策に。
・Watchモード
登録したワードが仕入先画面上に現れるとアラートを表示する機能。在庫切れ商品の復活、レア品の再販を確認が可能。
仕様
自動巡回間隔 | 1日4回(6時間毎) |
自動巡回項目 | ・仕入価格※1 ・仕入先 在庫情報(在庫ワード) |
その他登録可能項目 | ・ショップ名 ・商品名 ・eBay Item Number ・仕入先URL ・マーケットプレイスURL ・仕入先送料 ※1 ・マーケットプレイス送料 ※1 ・期待利益 ※1 ・為替レート、手数料係数 ※1 ・メモ(自由ワード) |
最大登録件数 | 1アカウントごとに1,500商品 (1サーバー最大4,500商品) ※2 |
推奨OS | Windows10 / Windows11 / Macintosh |
推奨ブラウザ | Google Chrome |
※1:これらの項目を入力することで、マーケットプレイスの価格を自動計算。
※2:1,500商品以上を登録する場合は追加アカウント/追加サーバーの契約が必要。
※2023年4月時点の情報です。
HARU MWS版機能一覧
・MWSアカウントの登録
あらかじめ、アマゾンのMWSアカウントを登録。
・無在庫商品 一覧画面
登録済み商品の一覧画面が表示。
・新規登録/変更画面
商品の新規登録、登録済み商品の変更。
・入力必須項目
ASINコード、基準価格(現在価格)
・任意入力項目
アラート下限価格(Amazon価格が基準価格よりいくら下回った時にアラートを出すか)
アラート上限価格(Amazon価格が基準価格よりいくら上回った時にアラートを出すか)
・アラート機能
1日4回(6時間毎)アマゾンへ商品情報をリクエストし、「FBA価格」、「FBA在庫情報」を取得し、価格の上昇/下降時、FBA在庫切れ時にアラート。
・eBay連携機能
eBayにログインしてHARU 一覧画面から直接、eBay商品の出品停止/再出品。
・商品情報の取得(新品/中古)
ASINコードをもとに、カテゴリ、ランキング、ブランド名、商品名、商品情報、画像URL(500px)を新品、中古共に取得して表示。
・商品情報個別取得ボタン
「商品情報取得」ボタンを押すと、商品画像、商品情報、梱包サイズを個別に取得しHARU内に保存。(ボタンをクリックして個別に取得するのみ。一括取得は不可)
・自己発送出品者情報の取得
FBA以外の自己発送出品者の情報として、価格、在庫数、評価数、ハンドリングタイムを取得して表示。
0-2日出荷以外の出品者のみ、新規出品者のみ、の場合は色付けで強調。
・メール送信機能
自動巡回が終わったら、登録したメールアドレスへメールでお知らせ。メールには商品すべての巡回結果も記載済み。
・マーケットプレイス価格計算機能
(仕入価格+仕入送料+マーケットプレイス送料+期待利益) ÷ 手数料係数 ÷ 為替の計算式により、出品価格を自動計算。
出品価格の確認、調整、仕入価格高騰による赤字リスクを防止。
・CSV、TABファイルによる一括アップロード/ダウンロード機能
複数商品の一括登録、一括メンテナンス。
・商品重複登録チェック機能
登録URLをチェックし、同じ商品の重複登録がないか確認。(eBayへの出品、HARUへの登録を外注化している場合には、重複出品対策に。
仕様
情報取得可能国 | ・Amazon.co.jp ・Amazon.com |
自動取得間隔 | 1日4回(6時間毎) |
自動取得項目 (新品/中古) |
・Prime出品者 価格 ・Prime出品者 在庫 ・Prime出品者 ポイント数 ・Prime出品者 評価数、評価% ・自己発送出品者 価格 ・自己発送出品者 在庫 ・自己発送出品者 ポイント数 ・自己発送出品者 評価数、評価% ・自己発送出品者 出荷ハンドリングタイム ・カテゴリ、ランキング、ブランド名、商品名、商品情報、画像URL ・中古コンディション |
個別取得項目 | ・商品情報 ・画像URL(500px) ・パッケージサイズ(縦x横x長さcm) ・パッケージ実重量(kg) ・容積重量(kg) |
その他登録可能項目 | ・eBay Item Number ・マーケットプレイスURL ・マーケットプレイス送料 ※2 ・期待利益 ※2 ・為替レート、手数料係数 ※2 ・メモ(自由ワード) |
最大登録件数 | 1アカウントごとに10,000商品 (1サーバー最大20,000商品)※3 |
推奨OS | Windows 10 / Windows 11 / Macintosh |
推奨ブラウザ | Google Chrome |
※1:情報取得国はHARU1アカウントにつき1カ国。利用には別途、情報取得国アマゾンの大口契約が必要。
※2:これらの項目を入力することで、マーケットプレイスの価格を自動計算。
※3:10,000件以上を登録する場合は、追加アイテム追加サーバーのご契約が必要。
※2023年4月時点の情報です
HARU 在庫管理の料金・価格プラン
HARU 在庫管理は、10日間の無料期間付きなので、期間中に試してみて、実際に自社の業務に合っているかを確認することができます。
料金・価格プランは以下の通り。
・通常版::月々 2,560円(税込)
アマゾン以外のネットショップ全般を監視可能。
・MWS版:月々 2,560円(税込)
アマゾンのみが監視可能。ご利用にはアマゾンの大口出品者契約が必要。
・通常版 + MWS版 同時利用:月々 3,600円(税込)
通常版とMWS版がセットになった契約。ログインURLは別。
・eBay 自動連携機能::月々 800円(税込)
通常版またはMWS版の契約が必要。またeBayのストア契約も必要。
・eBay 出品機能::月々 830円(税込)
通常版またはMWS版の契約が必要。またeBayのストア契約も必要。
・追加 アイテム:月々 600円(税込)
・追加 サーバー:月々 1,860円(税込)
※2023年4月時点の情報です
ただし、現在コロナ禍の影響で在宅ワーク、副業に取り組む人が増え、HARUへの申込みも多くなり定員オーバーとなっています。
そのため、2023年4月時点で、通常版および通常版+MWS版同時利用の新規申込みは停止中です。
申し込みを希望の場合は、公式サイトにあるリンク先のGoogleスプレッドシートに記載されている「お申込みご予約フォーム」より予約を。
予約先着順に、定員に空きが出来、次第連絡が届きます。
追加アイテム・追加サーバー
追加アイテムを契約することで、1サーバーに
- 通常版:最大4,500商品
- MWS版:最大20,000商品
までご登録が可能になります。
さらに登録を増やしたい場合は追加サーバーを契約することで可能になります(サーバー毎にログインURLは分かれます)。
追加サーバーは1人2サーバーまで(基本サーバーと合わせて3サーバーまで)。
利用例は以下の通りです。
- 通常版(10,000商品を登録したい場合) 月額8,680円
- MWS版(60,000商品を登録したい場合) 月額8,080円
※2023年4月時点の情報です
HARU 在庫管理の評判
HARU 在庫管理の評判や導入事例をネット上で調べてみたところ…。
通販サイトを使って仕入れや販売を行う個人事業主などのブログやTwitterにさまざまな口コミやコメントが掲載されていました。
その中から、いくつかピックアップしてご紹介します。
使用しているツールHaruですが、出品できますし、在庫管理もできます。攻めと守りを備えたツールです。
無料なら「File Exchange」、有料なら「Haru」。これが今、僕が使っているツール。あとツールに頼り切れないところは外注化している。出品・在庫管理・発送の3つを手放せたらeBayはめちゃくちゃ楽になる。
HARU 在庫管理の注意点・課題
充実した機能が魅力のHARU 在庫管理ですが、以下のような点には注意が必要です。
- ヨドバシ.comなど一部の通販サイトには対応していない
- ビジネスの規模が大きくなり、有在庫販売に移行する際の在庫管理には不向き
無在庫販売から物販システムを有在庫販売に切り替える場合、在庫管理をできるだけ効率化したいのなら、IoTデバイスを活用した在庫管理システムを検討してみてはいかがでしょうか。
在庫を数える必要がなく、遠隔管理も可能なシステムをご紹介します。
在庫管理の課題を解消するIoT
在庫を持つ業務形態の場合、在庫管理は必要不可欠な業務です。在庫の欠品は売上の減少に、過剰在庫は保管スペースの圧迫や管理コストの増加につながるためです。
余分な在庫を抱えずに、利益を最大化するには、いかに効率化して正確に在庫管理を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と導入されているのが在庫管理の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、在庫の「見える化」が可能になり、棚卸、在庫管理、発注が効率的に行えるようになります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
次の章では置くだけで在庫の見える化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
在庫管理・発注を自動化するスマートマットクラウド
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。