在庫管理術
ロジザードZERO【特徴・機能・料金・マニュアル・評判・メリット・デメリット・IoT在庫管理との比較】
ロジザードZEROとは
ロジザードZEROとは、株式会社ロジザードが2001年に開始したアパレル卸向けWMS「ロジザードPlus」が前身のクラウド型のWMS在庫管理(倉庫管理)システムです。
2012年に提供開始、2021年3月時点で1,351現場で稼働中、稼働数NO.1の実績*を誇ります。
この記事では、ロジザードZEROの特徴や機能、料金、マニュアル、評判、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
また、在庫管理の効率化を検討している方なら、ぜひあわせて比較検討したい今、話題のIoT機器を使った「スマートクラウド」との在庫管理機能の比較もあわせてご紹介!
*国内最大の物流ニュースサイト:Logistics Today「第1回主要クラウドWMSアクティブ導入拠点(アカウント)調査数」より
ロジザードZEROの特徴・メリット
ロジザードZEROは、物流倉庫・バックヤードの実在庫をクラウドで正確に管理したい人、倉庫内の「どこに・何が・何個、どの状態(A品・B品など)」で保管されているかを管理したい人におすすめのクラウド型のWMS在庫管理(倉庫管理)です。
クラウドWMS 稼働数No.1という業界トップシェアだからのメリット
- 標準機能の拡充
- 周辺システムとの豊富な連携実績
- 積極的な自動連携
- 定期的なバージョンアップにより常に新しいクラウドWMSを利用できる
BtoB対応*・EC向けのWMS在庫管理(倉庫管理)
アパレル、化粧品・美容器具、生活雑貨・日用品、食品、家電、ホビーなどさまざまな商材を効率良く管理できます。
*BtoB:Business to Businessの略称。企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル。
20年365日継続のサポート
導入・稼働・運用の面で、お客様担当チームとサポート専任チームが365日、年末年始もしっかりとサポートしてくれます。
カスタマイズを伴わない作業(CSVデータのインポート・エクスポート形式の変更など)も気軽に問い合わせしましょう。
ほかにも、システムの文字数制限やハンディターミナルの調子が悪いなどの問い合わせにも、電話・メールですぐに返答、作業をストップすることなく運用が可能。
20年間、休まずにサポートをしていることが強みの一つです。
最短1ヶ月導入
ロジザードZEROは、標準機能・連携実績が豊富のため、初期導入にかかる期間を抑えることが可能。
現在の現場構成(ロケーション)をシステムに落とし込み、現場負担を最小限に抑えてシステムを導入、最大限の効果が出るように提案してくれます。
最短1ヶ月というスピーディーな導入は、コロナ渦の今、早期に改善、効率化を図れます。
英語・中国語・タイ語・ベトナム語にも対応
ロジザードZEROは英語・中国語・タイ語・ベトナム語に対応、中国、タイ・ベトナム・フィリピンなどの東南アジアで導入実績があります。
海外でビジネス展開する日系企業の人たちが安心して物流業務を遂行できるようにサポート。
説明会・相談会・勉強会を開催
ロジザードZEROでは、導入を検討されている人、すでに導入している人向けの説明会・相談会・勉強会を開催しています。
・入門編
WMS(倉庫管理システム)の導入を検討し始めた人向け。ロジザードZEROにどのような機能があるか、システム連携の方法や料金体系を説明。
・導入編
ロジザードZEROをまだ導入していない人向けの相談会。ショールームで実際にロジザードZEROに触れながら、さまざまな相談が可能。周辺システムとの連携、マテハン機器や物流ロボット、RFIDなどの導入についての相談も受け付け。
・活用編
すでにロジザードZEROを利用中の人向けのテーマが選べる勉強会兼運用相談会。システムエンジニアも同席するので、現場での悩みなども直接相談可能。
3PL・物流倉庫業種へのサービス
ロジザードZEROは、リリース当初から、3PL事業者様のEC案件を徹底的にフォロー。
以下のような3PL様支援サービスが好評です。
・営業同行サービス
「システム担当者が不在のため、ロジザードZEROのことをうまく説明できない」「システム構成が複雑な案件なので、一緒に打合せに同席してほしい」といった声から生まれたサービス。
・荷主獲得支援サービス
メーカー・通販事業者と3PL・フルフィルメント*を完全無料でマッチングするサービス「ロジザード・マッチン」を提供。自社に合った荷主を優先的に紹介してもらえます。
*フルフィルメント:EC事業において受注から発送、アフターサービスまでの業務全般のこと
・物流・EC情報提供
セミナー・勉強会、会報誌、公式サイト上コラムなど、さまざまな方法で倉庫運営に役立つ情報を発信。オンラインセミナーも実施しているので、遠方での参加も可能。
ロジザードZEROの機能
気になるロジザードZEROの機能をご紹介します。
周辺システムとの連携【標準連携、API/自動連携】
ロジザードZEROは、導入実績が多いため、周辺システムとの連携実績が豊富です。
また、標準連携、API/自動連携も積極的に進めています。
連携可能なシステは以下の通り(独自に開発されたシステム、販売管理システムなど、以下に記載のないシステムとの連携については要問い合わせ)。
カートシステム |
futureshop(フューチャーショップ) |
MakeShop(メイクショップ) |
ecbeing |
W2 SOLUTION |
EC-ORANGE |
SI Web Shopping |
たまごリピート |
B cart |
LaunchCart 越境EC専用 |
OMS(受注管理システム) |
API・自動 NEXT ENGINE(ネクストエンジン) |
API・自動 CROSS MALL(クロスモール) |
Robotシリーズ |
アシスト店長 |
助ネコ |
TEMPOSTAR |
通販する蔵 |
特攻店長 |
速販 |
タテンポガイド |
マイティ通信販売 |
店舗アップ♪ |
受注でポン |
GoQSystem(ごくーシステム) |
後払いサービス |
後払い.com |
NP後払い |
API・自動 クロネコ代金後払いサービス |
GMO後払い |
オムニチャネル・自動化・物流オートメーション |
API・自動 ロジザードZEROーSTORE |
API・自動 ロジザードOCE |
API・自動 Geek+ |
API・自動 シッピーノ* |
API・自動 デクワス.POD |
*シッピーノ:Shopifyで構築したECサイトからの注文を、フルフィルメント by Amazon(FBAマルチチャネルサービス)などの物流倉庫から自動出荷できる自動出荷サービス。
マテハン・物流ロボット連携
物流現場の大きな課題の一つである人手不足を解消するため、効率化・省人化を目指してマテハン連携、物流ロボット(AGV・AMR*)連携を実施。
標準連携しているロボット以外にも柔軟に対応できるよう、連携基盤構築も完了済み。
*AGV:無人搬送ロボット/AMR:自律走行ロボット
さまざまな商材に対応!商品管理機能
商品ひとつひとつをハンディーターミナルを使ってバーコード管理するため、人的ミスを防ぎ、正確な在庫管理ができます(注意・スマートフォンをハンディターミナルとして使用することは推奨されていません(標準で使用できるのはハンディターミナル)。
また、賞味期限管理、セット品管理など商材によって必要な機能が備わっているためさまざまな商材に対応可能。
・品質区分管理
A品、B品、不良品のステータス管理や区分によって引当の指定が可能。ステータス名を自由に編集できるため、さまざまな使い方ができます。
・有効期限管理
賞味期限などの有効期限管理ができます。「引当不可日数」の指定もできるため、日数に応じて自動的に引当不可にします。有効期限を軸にした在庫検索も可能。
・入荷日管理・先入先出管理
先入先出*の機能。入荷日管理は商品マスタから「する/しない」の設定が可能。先に入庫した商品を優先的に引当にかけることができるため、古い商品が残らないというメリットが!
※先入先出:入庫日時の古いモノから順番に出庫する手法のこと。
・ロット管理・シリアル管理
ロット単位・シリアル番号単位での出荷管理ができます。ロット管理は入荷から管理することができ、ロットを指定しての引当も可能。
・セット品管理
セット品作成、単品在庫へのバラシ機能。管理方法は①予めセットにした状態、②バラで管理している状態、それぞれの状態からの保管→ピッキングにも対応。
・梱包形態管理 (*オプション)
ケース・ボール・バラ単位の入出荷管理機能。ケース・ボール・バラでバーコードがわかれている場合は梱包形態管理を提案。システム上ではすべてバラ管理になります
単品・リピート通販をサポート!同梱物管理機能
商品の購入回数に応じで同梱パターンを細かく設定可能、必要な同梱物と必要な個数分が記載されたピッキングリストを出力。
購入回数を見ながら作業する必要がなくなり、梱包ミスも防止。
チラシやノベルティなどバーコードがない同梱物も在庫管理の対象とすることができるため、欠品の心配も無用に。
在庫・状況照会機能
「商品軸」「ロケーション軸」の2つからそれぞれ在庫を確認することが可能。
・「在庫状況照会」機能
商品軸で見る場合に利用。入荷予定を含めた総数(出荷可能数)を確認することができ、EC担当やサポート担当者におすすめ。
・「在庫照会」機能
ロケーション軸で見る場合に利用。どのロケーションに何が入っているかを確認することができ、物流担当者に人気の機能。
どちらの機能もリアルタイムに在庫を確認でき、システムを通して管理するため打ち間違いなどの人的ミスを防ぐことができます。
セキュリティ対応機能
・アクセス元IPアドレス制限機能
契約者単位でアクセス元のグローバルIPを制限することが可能。許可されたグローバルIP以外からのロジザードZEROへのアクセスを禁止、制限。
・ログインパスワード 使用期限設定機能
ログインパスワードに使用期限を設定できる機能。ユーザーID毎に設定が可能。
パスワード有効期限機能 (使用する/使用しない)
パスワード有効期限日数
パスワード有効期限アラート日数
パスワード再使用許可 (許可する/許可しない)
設定以外でログインしようとすると、「有効期限切れアラート画面」「有効期限切れパスワード変更画面」が表示され、パスワードを変更しない限りログインができなくなります。
※2021年6月時点
店舗在庫管理システム「ロジザードZERO-STORE」とは
ロジザードZERO-STOREとは、クラウド在庫管理システム一筋20年のロジザードが開発したPOSレジ機能付きの店舗用在庫管理システムです。
各店舗の在庫・売上を一元管理し、リアルタイムに確認できます。
在庫管理はスマートフォンアプリのカメラ機能でバーコードを高速スキャン。POSレジにはタブレットを使用します。
ロジザードZEROと連携することで、倉庫と店舗どちらの在庫も可視化でき、入出荷実績をリアルタイムに確認することができます。
また、オムニチャネル支援ツール「ロジザードOCE」と連携することで、どこにある在庫を出荷するか、最適な引き当ての指示を出したり、取り置き指示を出すことが可能です。
ロジザードZERO-STOREの主な機能は、「在庫管理」「POSレジ」「分析ツール」の3つ。
在庫管理とPOSレジの機能は、「管理者(本部)機能(本社など各店舗を統括する部署で利用する機能)」と「事業所(店舗)機能(各店舗のスタッフが利用する機能」の大きく2つに分けられます。
ロジザードZEROの料金
ロジザードZEROにはいくつかのプランがあり、状況や環境をヒアリングしてから案内するため、初期費用や月額費用は公開されていません。
気になる場合は、まずは問い合わせをしましょう。
※2021年6月時点
ロジザードZEROのマニュアル
契約後、ロジザードZEROの管理画面にログインすると、「マニュアルサイト」と、ユーザー向けの「よくあるご質問」を閲覧することができます。
使い方に関して、不明点やわからない点があれば、お客様担当チームとサポート専任チームが365日、年末年始もしっかりとサポートしてくれるので、電話または問い合わせフォームに連絡を。
ロジザードZEROの評判
在庫管理ツールを導入する際に気になるのが、実際使った人の口コミや感想などの評判です。
そこで、実際に導入した企業のコメントをピックアップしました。
倉庫自前のWMSを使って運用していたのですが、在庫管理機能が弱く、在庫管理や出荷管理がきちんとできていませんでした。ロジザードさんに相談したところ、在庫管理や入出庫の精度が上がり、日々の業務も圧縮されました。
ロジザードZEROを入れたことで、入出荷の検品精度が格段に上がりました。また、フリーロケーション管理のため入荷商品の片付けも楽になりました。
ロジザードZEROの注意点・デメリット
きめ細かい機能やサポートなどが充実しているロジザードZEROですが、以下のような点には注意が必要です。
・在庫差異を防ぐため、ハンディターミナルの使用をおすすめしているので、ハンディターミナルを新たに用意するかレンタルする必要がある(レンタルサービスあり)
・バーコードをハンディターミナルでスキャンする手間がかかる
・製品にバーコードがない場合は、バーコードを製品に貼っていくという作業が必要
・ハンディターミナルでのスキャンミスやバーコード貼りのミスは完全に防げない
これらを踏まえ、自社の業務内容や課題やコストと合っているか、使いこなせるかをしっかり検討しましょう。
次の項では、人力や手間もかからず、遠隔管理も可能なIoT機器について詳しく解説していきます。
ロジザードZEROの課題を解消するIoT
在庫不足は売上の減少に、過剰在庫は倉庫スペースの圧迫や在庫ロスに繋がるため、在庫管理は必要不可欠な業務です。
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に在庫管理を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。
このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
次の章では置くだけで在庫の見える化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
ハンディターミナルでバーコードスキャンは不要!スマートマットクラウド
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
ロジザードZEROとスマートマットクラウドの比較表
ロジザードZERO | スマートマットクラウド | |
---|---|---|
業務負担 | ×(毎回スキャン) | ◎(載せるだけ) |
遠隔管理 | ×(現場でスキャン) | ◎(リモートで確認OK) |
在庫の管理方法 | 手動でバーコードをスキャン ※別途 ハンディターミナル必須 |
自動で数量計測 |
棚卸の作業 | 手動でバーコードをスキャン ※別途 ハンディターミナル必須 |
自動で数量計測 |