在庫管理術
医療業界向け在庫管理システム クラウドトーマスPro For medical【特徴・機能・価格・併用におすすめのIoT機器】
クラウドトーマスPro For medicalとは
クラウドトーマスPro For medicalとは、年間1,100万個以上の荷物を出荷し、物流業をメインとする株式会社関通が開発・提供するクラウド型の倉庫管理システム(WMS)「クラウドトーマスPro」の医療業界に特化した新パッケージです。
医療業界では法律により、どのロットを使用したのか記録しておかなければならないため、「ロット管理」の機能が必要だという多くの顧客ニーズに応え、開発。2021年10月から提供が開始されています。
この記事では、病院やクリニックの医療機関で行われているエクセルの在庫管理を効率化するクラウドトーマスPro For medicalの特徴や機能、料金プランなどをわかりやすく解説していきます。
また、病院・医療・薬局の在庫管理・発注を自動化するソリューションとして今、話題の今、話題のIoT機器についてもご紹介します。
そもそもクラウドトーマスProとは
クラウドトーマスProとは、導入するだけではなく、使えるを第一に開発された倉庫管理システム(WMS)「クラウドトーマス」を実際に利用している企業の声から誕生した進化系の倉庫管理システム(WMS)。
さらなる企業の成長をサポートするため、複雑なカスタマイズにも柔軟に対応、独自API*公開による様々なシステムとの連携が可能です。
*API(Application Programming Interface):ソフトウェアやアプリケーションなどの一部を外部に向けて公開することにより、第三者が開発したソフトウェアと機能を共有できるようにするもの。
クラウドトーマスProの主な機能と特徴
・ゲートアソートシステム*とWMSの連携
ゲートアソートシステムとWMSの連携を行うことで、トータルピックからのアソートにより、歩行距離を少なくし、広大な倉庫での生産性向上を実現。
*ゲートアソートシステム=GAS(Gate Assort System):仕分け(アソート)する商品をハンディーターミナルのスキャンなどでシステムに認識させると、仕分け先間口に設置されている自動開閉式ゲートが開き、デジタル表示器に指示数(商品投入数)が表示される仕組み。
・特殊な賞味期限管理やロット管理が可能
出荷時に賞味期限やロットを「完全一致」 で指示することが可能。
商品製造数の適正化、在庫数の適正化をサポート。
・理論倉庫*の活用
理論倉庫の活用が必要な現場の対応が可能。
モノの「入庫」「出庫」を登録すれば、リアルタイムにクラウド上の在庫が更新。
複数人・複数倉庫がある企業でも在庫をすべてデータ上で一元管理することが可能。
*理論倉庫:理論在庫を実際に保管する倉庫。
・入り数別管理の対応が可能
ケース・バラといった入り数別での管理が可能。商品を管理形態別に、保管、検品、ピッキングを行うことで作業時間を大幅に削減。
・高度で複雑なカスタマイズ
多種多様な機能が豊富ですが、既存の機能以外にも、顧客ごとの要望に合わせたカスタマイズの対応が可能。
また、入出庫作業でのAPI連携(自動化)を行うことで、各業務の確認や手間を大幅に削減し、業務の効率化をサポート。
クラウドトーマスPro For medicalの特徴
ご紹介したような経緯で生まれた医療業界に特化した倉庫管理システム(WMS)クラウドトーマスPro For medicalならではの特徴を見ていきましょう。
ロット管理
ロット別での在庫管理を行う機能。
医薬品や医療機器の扱い時に発生する入荷や出荷等の記録・確認が行えることにより、WMSでも高度な品質管理を行うことが可能。
特殊なコード対応
出庫時は、商品コード別の指示ロットに対して在庫引当が行われ、指定された「GS1-128*」といった特殊なバーコードの活用が可能。
*GS1-128:バーコードCode128をもとに、一定の規則で表示したバーコード規格。GS1-128のバーコード形式は規格化され、表示項目は産業や企業によって異なる。日本では医療用医薬品、医療機器、牛肉の追跡管理、コンビニの代金支払伝票などに使用。厚生労働省の通知により、医療用医薬品でのGS1-128およびGS1データバーの標準化が進めら、医療用医薬品ではバーコードを表示する包装の区分を調剤包装単位、販売包装単位、元梱包装単位の3つの単位で分けており、元梱包装単位(もっとも大きな箱)にGS1-128を使用。
クラウドトーマスPro For medicalその他の基本機能一覧
出荷指示 |
出荷データ登録 |
出荷データ確定処理 |
出荷指示EDI一覧 |
出荷指示取込エラー |
おまけ商品設定 |
出荷管理 |
引当 |
引当履歴 |
出荷実績出力 |
パッキング一覧 |
出荷実績CSV出力設定 |
補充リスト |
入荷管理 |
入荷指示 |
入荷検品確認 |
入荷履歴 |
返品検品確認 |
入荷指示一括削除 |
入荷指示CSV取り込み設定 |
入荷実績CSV出力設定 |
商品管理 |
商品マスタ一覧 |
商品マスタ付加機能 |
在庫管理 |
在庫情報 |
在庫情報(商品別) |
在庫情報(ロケ別) |
在庫一括CSVアップロード |
入荷・調整履歴CSV出力 |
棚卸 |
ロケーションマスター |
理論倉庫 |
在庫管理負荷機能 |
セット組管理 |
セット組一覧 |
セット組制作指示 |
セットバラシ |
セット組指示履歴 |
*2021年12月時点
クラウドトーマスPro For medicalの料金プラン
クラウドトーマスPro For medicalの料金プランは、
- 月額基本料金 150,000円/月~
- 1アカウント追加:5,000円/月
- ショップ追加:25,000円/月
打ち合わせの際に詳細は説明してくれるので、公式サイトから問い合わせを。
導入前の無料相談もできるので、こちらも気軽に公式サイトの問い合わせフォームへ。
クラウドトーマスPro For medicalの注意点
クラウドトーマスPro For medicalの注意点の棚卸やロット管理は、ハンディターミナルとして使用し、バーコードをスキャンするいう方法です。
そのため、「バーコードをスキャンする手間と労力がかかる」「ハンディターミナルによるスキャン漏れ・通信エラーがある」という点には注意が必要かもしれません。
次の章では、バーコードをスキャンする手間は一切不要のIoT機器を使った在庫管理について解説していきます。
クラウドトーマスPro For medicalのハンディターミナルのスキャンの手間と労力を解消するなら、IoT機器と一緒に使用するのも解決策の一つと言えるかもしれません。
在庫管理・棚卸・発注を自動化するIoT
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に在庫管理・自動発注・棚卸を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理・棚卸・発注の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、発注管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。
このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
次の章では置くだけで在庫の見える化!医薬品標準コード「メディコード」とのデータ連携が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
スマートマットクラウドで在庫管理を自動化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、貴院でも簡単に自動化が可能です。
スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
「スマートマットクラウド」は、メール・FAXに加え、医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く使われている標準商品コード「メディコード」を使ったAPI連携により、貴院で現在お取引のある主要ディーラーに対し自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A5サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。