在庫管理術
スマートシェルフ【リアルタイムで店頭の在庫を管理。販促活動もできるシステムの仕組みやメリットとは】
スマートシェルフとは
スマートシェルフとは、棚に陳列されている商品や製品在庫の管理を効率化するデジタルシステムのこと。
RFIDの技術を活用し、在庫に取り付けたタグに記憶されている個別情報を無線通信によって読みとって自動認識するシステムで、主に流通や小売業界で導入が進んでいます。
この記事では、在庫管理や棚卸を効率化するスマートシェルフの特徴や仕組み、導入のメリットをわかりやすく解説します。
スマートシェルフの仕組みと特徴
スマートシェルフでは棚やラックに並べられた在庫を次のような手順で管理します。
- 陳列棚やラックにある在庫にRFIDタグを取り付ける
- RFIDタグをリーダーでスキャンする
スマートシェルフで使用するRFIDの技術は、次のような特徴を持っています。
- 複数タグを一括で読み取り可能
- 離れたところにあるタグの読み取り可能
- 保管されているダンボールを開けなくても非接触で読み取り可能
- タグの表面が汚れていても読み取り可能
こうしたRFIDの特徴を活かし、スマートシェルフでは棚に保管されている在庫の管理をスマートかつ効率よく行うことができます。
スマートシェルフのメリット
スマートシェルフを活用すると、以下のようなメリットがあります。
・倉庫やバッグヤードはもちろん、店頭に陳列された在庫もリアルタイムで確認できる
・タグの一括読み取りや箱を開けずに読み取りが可能なので在庫管理や棚卸作業の労力と時間を削減できる
・品薄の在庫の情報がすぐにわかるので、欠品防止、販売機会損失の回避ができる
スマートシェルフの現状
スマートシェルフの市場は世界的にみて現在急速に拡大しており、2027年には78億米ドルに達する見通しです。
国内でも、博報堂プロダクツ等多数の企業がスマートシェルフを開発・販売。
最新のスマートシェルフには、デジタルサイネージ*の技術が採用されているものがあります。具体的には特定の商品を手に取ったタイミングで小型モニターから販促動画を流すことができます。
顔認証技術を組み合わせ、誰がどの商品を手にとって購入したかを識別し、来店者ごとに最も有効な動画を選択して再生できるスマートシェルフも登場。
棚の在庫状況と連動しきめ細やかな販促活動を自動で行うことができます。
*デジタルサイネージ:屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディア。映像による電子看板・掲示板のこと
在庫管理におけるスマートシェルフの注意点・課題
スマートシェルフは基本的に基本的にRFIDを使用した管理方法です。
そのため、在庫管理においては以下の点で注意が必要かもしれません。
- RFIDリーダーは比較的高価で導入・ランニングコストがかかる
- RFIDタグをスキャンする手間がかかる
- RFIDタグの読み取りに失敗することがある
これらを踏まえ、自社在庫や管理方法に適しているか、管理コストが見合うかどうかを事前に検討しましょう
次の項では、スマートシェルフ同様リアルタイムの在庫管理ができるIoTを活用した在庫管理システムについて解説していきます。
タグの読み取りは不要!リアルタイム在庫管理システム「スマートマットクラウド」
スマートシェルフは、棚に陳列した在庫の個別情報を把握し、管理を自動化するシステムです。一方、陳列前の梱包された状態の在庫をリアルタイムで管理するのに適しているのが当社の「スマートマットクラウド」です。
重量センサーを搭載したスマートマットは重さを計測し、その数量を計算します。
タグの読み取り作業が不要で、現在庫がいくつあるのかを自動把握できる画期的なシステムです。
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。