在庫管理術
「zaicoban(ザイコバン)」|特徴や評判と在庫管理機能の比較
zaicoban(ザイコバン)とは?
zaicobanとは、株式会社オークファンが運営する欠品による売り逃し、廃棄ロス、不必要な値引き、小売業の経営課題を解決する在庫管理AIソリューションです。
在庫の価値をデータとAIで可視化することで、在庫にまつわる課題をすべて解決し、接客やお店作りといった本来の業務に専念できるようにサポートしてくれます。
この記事では、「データの力で小売りを進化を実現する!」ことを目的にしたzaicobanについてわかりやすく解説。
また、zaicobanとあわせて導入が検討されることの多い今、話題話題のIoT機器についてもご紹介します。
zaicobanが解決する小売業の課題
「モノが売れない時代」「刻々と変化する消費者のニーズ」「ネットショップ・ECサイトによる販売」…など小売業が抱え、取り組まなければならない課題は山積みです。
さらにコロナ渦で不要不急の外出が叫ばれ、アパレルや百貨店、雑貨店などは事業の縮小や倒産も相次ぎ、小売業は大きな変化に対応する戦略が強く求められています。
このような背景のもと、本来の業務にしっかり専念するためにも以下のような小売業の在庫管理の課題をどのように解決していくか、そのためのソリューションを導入することが成功の大きな鍵となります。
zaicobanの3つの特徴
zaicobanには以下のような3つの特徴があります。それぞれを具体的に解説して行きます。
1.外部データを活用した在庫の客観評価
2.SKUごとに滞留危険度などの予測を毎日更新
3.適正在庫に向けた具体的アクションを提示
zaicobanは、自社/自店舗の販売傾向だけではなく、ECや他社での流通データと付け合わせ、付け合わせたデータをもとに「在庫の価値」を1SKUごとに計算し、再度店舗ごとやカテゴリーごとにまとめ直します。
各商品について、日々の売れ行き変化を反映した予測を行うため、「今、客観的に見て、何をすべきなのか」を常に把握することが可能です。zaicobanの機能
では、zaicobanにはどのような機能があり、具体的にどのようなことができるのかを詳しくご紹介していきます。
・商品/店舗のヘルスチェック
・全在庫の想定利益*がリアルタイムでわかる
・在庫の健全性/価格設定の妥当性が可視化できる
zaicobanには、「在庫スコア」と「売変スコア」という独自の指標があります。「在庫スコア」は在庫の滞留リスクが低い状態、また「売変スコア」は設定価格が適切であれば高い数値が、在庫の滞留リスクが高い状態もしくは価格設定が不適切であれば低く表示されます。
・どの店舗の、どの商品が危険なのかが一目でわかる
想定粗利額の上位5店舗・下位5店舗をピックアップして表示し、多数の店舗の中から特に着目すべき店舗を可視化します。また、商品別で滞留危険度の高い商品がわかります。
・在庫の回転が早い/遅い商品の分布・想定利益率が高い/低い商品の分布がわかる
全店舗の在庫販売期間と想定利益率の商品別の分布を示します。直近と前月(30日前)との比較をヒストグラムで比較することで、在庫の状況をより具体的に把握することが可能です。
*想定利益:在庫を「時価」(=商品の適切な価格)で販売した際に得られる利益。
・ヘルスチェックに応じたレコメンド
・売り方を変えるべき商品
商品を在庫ランクで滞留危険度や傾向を表示し、現在の販売先(店舗)で売るだけではなく、店舗間移動すべき商品、処分を検討すべき商品、ネット併売すべき商品など、別の売り方を検討すべき商品を可視化します。
・価格を変えるべき商品
販売価格を変えるべき商品を可視化し、変更した適正価格を表示します。
・仕入れ推奨商品
店舗において、仕入れを推奨するを商品をリスト化し、仕入推奨個数を表示します。
*在庫ランク:「自社販売で売り切れる/切れない」×「ネットでなら売りきれる/売れない」から在庫を4つのランクに大別するzaicoban独自の仕組みです。特許出願済。
・滞留在庫の流動化支援
他社EC、自社EC、処分販売、海外などへ在庫の買取/委託販売。自社では売りにくい商品であってもオークファングループが流動化します。
導入企業が在庫のキャッシュ化を希望する場合は、zaicobanの査定結果に基づきオークファングループのアセットを活用し、スピーディな在庫の流動化(買取・委託販売)に繋げることも可能です。
zaicobanの料金プランと契約期間
zaicobanの料金プランは、分析対象となる、店舗数によって利用料金が異なるため、詳細は要問い合わせになっています。
また、契約期間は、zaicobanによる効果を実感してもらうために、最短でも6ヶ月間の契約となっています。以後、6ヶ月ごとの自動更新。3ヵ月前までの連絡で解約可能です。
zaicobanの評判
在庫管理システムを導入する際に気になるのが、実際使った人の口コミや感想などの評判です。zaicobanは、2020年4月にリリースされたばかりということもあり、口コミやレビューは2021年3月時点ではまだ見当たりません。
公式の導入効果一例としては、在庫回転率が20〜40%アップ、粗利率が0.5〜3.0ptアップと紹介されています。
zaicobanの注意点・デメリット
zaicobanは、
「公式に料金プランが公表されておらず、問い合わせなのが…」
「契約期間は、zaicobanによる効果を実感してもらうために、最短でも6か月間の契約となっているが、それ以前に解約できないのが…」
という点が不安という人は、やはりその他の在庫管理システムも検討してみたくなるのではないでしょうか。
IoT機器は、在庫管理の有効な解決策に
在庫不足は売上の減少に、過剰在庫は倉庫スペースの圧迫や在庫ロスに繋がるため、在庫管理は必要不可欠な業務です。
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に在庫管理を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
● DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、品質管理なども効率的に行えるようになります
。このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
在庫を数える業務負担は一切ナシ!「スマートマットクラウド」
zaicobanを利用するにあたっては、
● 商品マスタ
● 店舗マスタ
● 商品在庫データ
● 販売実績データ
が必要となります。なかでも商品在庫データは膨大な数の在庫を目視やRFIDやバーコードスキャナーなどのハンディターミナルで数えるという業務負担が発生します。
この業務負担から解放してくれる話題のIoT機器がスマートマットクラウドです。この在庫を数えるという作業は時間や手間がかかり、本来の業務に集中できない、人手不足…といった課題を引き起こします。
ハンディによるスキャン不要!「スマートマットクラウド」
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です。
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。