在庫管理術
歯科衛生士の離職問題|採用が難しい歯科衛生士に長く働いてもらうには?
歯科衛生士の離職は経営に深刻な影響
「歯科衛生士を採用してもすぐに退職してしまう」
「募集をかけても応募がこない」
歯科経営者の多くが、歯科衛生士の離職や採用に関する悩みを抱えています。
歯科衛生士の離職は、人手不足や診療水準の低下、採用費の負担増という歯科経営課題に直結しています。
今回は歯科衛生士が離職しやすい理由や、歯科衛生士に安定して働いてもらう方法について紹介します。
最後に歯科衛生士の業務負担を減らし、快適に働ける環境作りに必要な歯科DX化をサポートする今、話題のIoT、DXツールについてもご紹介しますので、ぜひチェックを!
歯科衛生士の離職対策が必要な理由
歯科衛生士は歯科医院スタッフの中で特に転職がさかんな職種といえます。
歯科衛生士の平成31年の求人倍率は20.7倍。
求職している歯科衛生士1人につき歯科医院が20件以上という、極端な売り手市場になっています。
歯科衛生士の転職のしやすさが、現在の職場に不満を強く感じた場合や、他の場所で働くことにメリットを感じた場合に短期で離職を決意する背景となっています。
歯科衛生士不足問題がなかなか解消されない理由には、
- 女性の割合が多く、出産や育児、介護を理由に仕事そのものを辞めてしまうケースが多い
- 一般企業の企業内診療所勤務や医療機器メーカー、行政の仕事等、歯科衛生士が働く場所の選択肢が増えている
ことが考えられます。
歯科医院経営者サイドからしてみると、歯科衛生士がいったん離職してしまうと、費用を出して求人募集広告を出しても欠員補充がしにくい状況が続いています。
慢性的な人手不足になり、残っているスタッフに不満がたまって退職、という負のスパイラルに陥らないよう、いま働いている歯科衛生士の従業員満足度を高めることが重要になります。
歯科衛生士の従業員満足度を上げるポイントとは?
歯科衛生士の従業員満足度を上げるにはどうしたらよいでしょうか。
歯科衛生士としての専門性を認めてもらい、歯科衛生士としてステップアップが可能な職場であれば、歯科衛生士の満足度は自然と高まります。
国家資格である歯科衛生士の本来の業務は次の3つです。
- 歯科予防処置:フッ化物塗布や歯石・プラークの除去等歯科予防処置
- 歯科診療の補助:歯科医師による治療の補助
- 歯科保健指導:歯磨き指導、摂食嚥下の機能支援等口腔内ケア
この3つの歯科衛生士専門業務の技術を向上させられる環境を整えることが重要です。
- 予防歯科に力をいれていて処置をする機会が多く、環境も整っている
- 医師から専門技術の指導を受ける機会が多い
そうした歯科医院やクリニックはそもそも離職率が低く、求人を出した際も歯科衛生士内の口コミの影響で応募が集まりやすい傾向があります。
また、スタッフが転職を希望している知人に応募をすすめるリファラル採用が盛んで、病院サイドで採用費をかけずに欠員補充ができる確率が高くなります。
歯科衛生士が不満を感じる業務は在庫管理
一方で歯科衛生士が離職しやすい歯科医院には、歯科衛生士本来の業務ではない雑務が多い・全体の業務量が多いという特徴があります。
歯科衛生士が「本来の業務ではない」と感じる仕事内容の筆頭が、歯科材料や医療消耗品の在庫管理です。
経営者にとっては診療や診療で使う材料の知識を持つ歯科衛生士は、一見、在庫管理の担当者として適任と思えるかもしれません。
しかし物品の数を数え発注する業務は、単調な上に時間も労力もかかります。
担当者以外は、常に適切な数が院内にあることが当たり前と考えがちで、欠品や発注ミスをしてはいけないというプレッシャーも加わります。
そのことも歯科衛生士が在庫管理業務にストレスを感じる要因となっています。
DX化で歯科衛生士を在庫管理業務から解放
歯科衛生士を在庫管理から解放する方法が、在庫管理の自動化・DX化です。
実際に現場で在庫管理業務を担当している歯科衛生士の担当者様から、以下の点で多大な支持をいただいています。
- 雑務の時間を削減し、残業がなくなる
- 在庫情報を簡単共有でき、教える側・教えられる側の負担をなくす
- 歯科衛生士としての本来の仕事に集中できる
歯科衛生士の雇用に課題を抱えている経営者には次のようなメリットがあります。
スマートマットクラウドで発注・在庫管理を自動化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、貴院でも簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
「スマートマットクラウド」は、メール・FAXに加え、医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く使われている標準商品コード「メディコード」を使ったAPI連携により、貴院で現在お取引のあるCiモール、FEEDデンタル、P.D.R.オンラインなどの主要ディーラーに対し自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A6サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。
次の章では、実際にスマートマットクラウドを導入した歯科医院の導入事例をいくつかご紹介します。
スマートマットクラウド導入事例
スマートマットクラウドは、現在多くの歯科医院に導入いただいています。スタッフの業務負担削減効果に貢献した事例をご紹介します。
この記事を書いた人
スマートマットクラウド メディア編集部
スマートマットクラウド メディア編集部です。在庫管理・業務効率化・DXまでわかりやすく解説します!
【スマートマットクラウドとは?】
スマートマットの上にモノを置き続け、重さで数を数えるIoTサービスです。
ネジなどの部品、副資材・仕掛品・粉モノや液体の原材料まで、日々の在庫確認や棚卸・発注まで自動化します。