在庫管理術
歯科医院の新人研修とは【目的・必要性・課題・研修・教育コストをカットするIoT】
歯科医院の新人研修とは
歯科医院の新人研修とは、新しく入社してきた社員に、働く上で必要な心構えや知識、スキルなどを指導し、クリニックにとって有用な人材に育成する研修のことです。
近年では、オンボーディングとも呼ばれ、早期退職を予防し、スタッフを定着(長期雇用)を目指す施策も含まれるようになっています。
この記事では、歯科医院の経営や評判を左右する新人スタッフの研修について必要性や進め方・方法、課題をわかりやすく解説していきます。
また、歯科医院の新人研修の課題解決をサポートする今、話題のDX化に欠かせないIoTについてもご紹介!
歯科医院の新人研修の目的
歯科医院の新人研修には主に以下のような目的があります。
- 社会人としての自覚を持つ・意識改革
新卒としてクリニックに入社することも多い新人スタッフは、学生から一社会人としての自覚を持ってもらう。 - クリニックの事業の概要や経営理念を理解
どのような治療を行なっているか、今後の展望といったクリニックが行なっている事業の概要や院長が目指している経営理念を理解し、新人スタッフの目標を互いに共有することで、やりがいや働く目的を見い出してもらう。 - 社会人としてのマナーや接客の習得
歯科医院は患者と触れ合う=いわば接客業。言葉使いや応対など社会人としてのマナーや有効な接客の対応を習得してもらう。 - コミュニケーション(報告・連絡・相談)の徹底
ミスや不満・悩みを予防するため、円滑なコミュニケーションは必須。報告・連絡・相談を徹底させる。
歯科医院の新人研修の必要性
歯科医院は、スタッフ同士の強調性、医院の教育不足、患者からのクレーム、女性のライフスタイルの変化(結婚・出産・育児)に伴う退職などを理由に人材(スタッフ)に関する課題が多くあげられています。
また、帝国データバンクの「医療機関の倒産動向調査(2021年)」によると、
2021年の医療機関(病院、診療所、歯科医院)の倒産は33件、負債総額は94億300万円、新型コロナウイルス関連倒産は13件で前年比3倍超と報告されています。
業態別では「病院」が1件(負債総額52億円)、「診療所」が22件(同8億7700万円)、「歯科医院」が10件(同3億2600万円)。
なかでも、歯科医院は〝コンビニより数が多い〟などと揶揄され、経営競争は激化いているにも関わらず、歯科業界は構造不況業種*の一つとされており、安定した経営を営むには、
- 優秀なスタッフの確保
- 無駄な経費や労力の削減
が、欠かせないと言われています。
また、すでにお話したように、歯科医院は接客業という一面もあるため、スタッフの患者さんの対応がクリニックの評判や口コミにも影響し、患者のリピート率や新規患者の獲得にも大きく関わってきます。
こういった背景をもとに、歯科医院の新人研修の必要性は年々、重要視されているのです。
*構造不況業種:産業構造が変化していく中、構造的に将来の発展性が期待できなくなった業種。
歯科医院の新人研修の方法や課題
では、実際の現場では新人研修はどのように行われているのでしょう。
大規模な歯科医院ではスタッフ研修講座やカリキュラムなどを設けて実践しているクリニックもあるようですが、大部分を占める中小の歯科医院では、
- 院長が忙しい合間を縫って、スタッフ研修セミナーに参加してその方法を学ぶ
- ベテランスタッフに新人研修を丸投げ
…などということも。
なかなかスムーズな新人研修を行えていないというのが実情のようです。
また、
- 実務に追われ、スタッフの研修を行う時間がない
という大きな課題も見逃せません。
歯科医院の研修・教育コストをカットするIoT
歯科医院は、競合が多いため、経営を効率化するために大きな課題となっているのが、医療資材の在庫管理や発注です。
また、人材不足、スタッフが定着しない…といった人材面での課題もあげられています。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理・棚卸・発注の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
●DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、発注管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。
このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
次の章では置くだけで在庫の見える化!医薬品標準コード「メディコード」とのデータ連携が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
スマートマットクラウドで発注・在庫管理を自動化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、貴院でも簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
「スマートマットクラウド」は、メール・FAXに加え、医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く使われている標準商品コード「メディコード」を使ったAPI連携により、貴院で現在お取引のあるCiモール、FEEDデンタル、P.D.R.オンラインなどの主要ディーラーに対し自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A6サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。
スマートマットクラウド導入事例
スマートマットクラウドは、現在多くの歯科医院にご利用いただいています。スマートマットクラウド導入が在庫管理教育コスト削減に貢献している事例をご紹介します。
引継ぎのときに、在庫についてのローカルルールを伝えることが、渡す側・引き受ける側双方の大きなストレスとなっていました。また引き継がれる内容も、かなりバラつきがありました。
栄駅前矯正歯科クリニック理事長 芝崎龍典先生インタビューより