在庫管理術
冷凍庫・冷蔵庫内の在庫管理【低温管理の課題、注意すべきポイント、おすすめのシステムとは?】
冷蔵庫や冷凍庫内の在庫管理を正確に行うには?
業務用冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵倉庫、冷凍倉庫。
これらは企業にとって製品や材料の品質を守るために欠かせません。
一方で温度管理が必要な設備での在庫管理は、課題が多く管理がうまくいっていない、という企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は冷蔵庫・冷凍庫内の在庫管理について取り上げました。倉庫の保管温度帯の種類や冷蔵庫・冷凍庫管理の課題、注意すべきポイント、冷蔵庫・冷凍庫管理の課題を解決する在庫管理システムについて紹介します。
冷蔵・冷凍保存の目的と在庫例
温度管理が必要な在庫は、食品だけでなく、医薬品、ワクチン、精密機械など多岐に渡ります。冷蔵庫・冷凍庫で保管する目的は、在庫の品質の低下を防ぎ、廃棄ロスを出さないようにするためです。
<定温管理が必要な在庫の例>
- 食品:生鮮食品、冷凍食品、チョコレート、ワイン
- 医薬品:冷所保存が必要なシロップ剤、坐薬、目薬、軟膏、未開封のインスリン
- 植物:種子、苗
- 機械:精密機械、医療機器
冷蔵倉庫・冷凍倉庫の保管温度帯
冷蔵庫や冷凍庫には食品や医薬品を長期保存する、品質をキープするという役割があります。そのため在庫に合わせて、保管場所を一定の基準以下の温度を保つ温度管理が必要です。
倉庫の温度の区分方法には、4温度帯と3温度帯とがあります。
<4温度帯>
- 常温:温度調整を特に必要としない倉庫
- 定温:10℃〜20℃の間の一定の温度に保たれる倉庫
- 冷蔵:10℃以下の温度に保たれる倉庫
- 冷凍:保管温度が-20℃以下の倉庫
<3温度帯>
- 常温(ドライ):10℃〜15℃の間の一定の温度に保たれる倉庫
- 冷蔵(チルド):5℃〜-5℃の間の一定の温度に保たれる倉庫
- 冷凍(フローズン):保管温度が-15℃以下の倉庫
3温度帯では、チルドはさらに3区分、フローズンは4区分に細分化され、在庫の性質に合わせて厳密な温度管理のもとで保管することができます。
冷蔵庫・冷凍庫管理の課題
賞味期限・消費期限管理も必要
冷蔵や冷凍での管理が必要な製品の在庫管理で、数量だけを管理すれば良いケースはほとんどありません。
食品ロス、廃棄ロスの大きな要因は「賞味期限切れ・使用期限切れ」にあります。
食品なら賞味期限管理、医薬品は使用期限管理も必要になります。
冷蔵庫・冷凍庫の在庫管理が難しい理由【冷蔵・冷凍管理のデメリット】
目が届きにくい
冷蔵庫や冷凍室は冷気を逃さないために、オープンな構造にはなっておらず、在庫の様子を確認するには冷蔵庫のドアを開けたり閉めたりする動作がセットになっています。
目が届きにくい場所で在庫管理をするため、品切れや過剰在庫といった異変に気付きにくいのが特徴です。
作業環境が厳しい
在庫の品質を守るための冷蔵庫・冷凍庫の温度は在庫管理の担当者にとって、精神的にも肉体的にも負担がかかる環境といえます。
使用できる在庫管理ツールが制限される
在庫管理に使用されるハンディターミナルをはじめとする電子機器ツールは、温度差によって端末内部に結露が生じることがあります。 電子機器は水滴に弱く、ショートや故障の原因につながるので注意が必要です。
冷蔵庫・冷凍庫の在庫管理に最適なシステムとは
冷蔵庫や冷凍庫での食材管理・医薬品管理の問題を解決するためには、次のような機能を備えたシステムが有効です。
- 買ってから使うまでの時間を計測する
- ストックの数を目視ではなく遠隔からカウントできる
- 在庫管理や発注の作業を自動化でおこなう
在庫管理専用システム「スマートマットクラウド」はこんなニーズをまとめてかなえるIoTを活用した在庫管理システムです。
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スマートマットはサイズ展開が豊富。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
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自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
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