在庫管理術
医薬品在庫管理システム「ODSS」|病院や薬局を支援する医薬品の管理システムを紹介【特徴・機能・価格】
医薬品在庫管理システム「ODSS」とは
病院運営に必要な利益を確保するには、医薬品の在庫管理の適正化がかかせません。
「ODSS」は、老舗の医薬品卸である鍋林株式会社が開発したシステム。
医療機能の変化やジェネリック化によって増え続ける医薬品を効率よく管理し、必要な在庫数を割り出し発注が可能になります。
この記事では、医薬品管理システムの導入を検討している医療機関に向けて「ODSS」の特徴や機能をご紹介していきます。
また、病院・医療・薬局の在庫管理・発注を自動化するソリューションとして今、話題の今、話題のIoT機器についてもご紹介します。
クラウド型のメリットとは
医薬品在庫管理システム「ODSS」とは、クラウド型医薬品在庫管理で、複数端末で利用でき、システムの保守やメンテナンスの必要がありません。
ログインするだけで最新の機能が利用可能で、病院側で薬価更新・新薬登録の作業は不要です。
導入期間は最短3週間と、スピーディに導入できるのも◎。
「ODSS」のデータセンターはウィルス対策や、データセンターの入退室管理、カメラ監視をおこない、高いセキュリティを確保しています。
地震等大規模な災害発生後、緊急事態下でも機能を維持することが病院・クリニック・薬局には求められています。
ODSSのデータを保管するデータセンターは、建物基礎免震構造となっており、異なる変電所からの2系統受電が可能です。
万一の際にもデータ損失の心配はなく、医療機関のBCP対策※の一環として信頼できるシステムです。
※大規模災害時の緊急事態に対応できるように事業所の体制や計画を整えておくこと
「ODSS」の機能
「ODSS」の機能について詳しく見てみましょう。
トレーサビリティ対応
ロットや有効期限情報の付いた納品データにて入庫処理を行い、出庫の際にバーコードを読み込むことで医薬品管理でニーズの大きいトレーサビリティ対応が可能です。
納品データによる入荷処理
・オンライン・電話・データに対応
・契約価格と納入価格の価格差確認や販売移管・名称変更のチェックにもご活用
見積もり支援機能
かんたん操作で見積もり入力フォーム、業者別価格比較表の作成、価格決定までできます。最安値を自動決定します。
不動品チェック
「ODSS」を使うとデッドストックや期限切迫品をかんたんにリストアップできます
購入卸も表示されるので効率的な返品が可能。
薬品の廃棄ロスをなくし、不動在庫の定期的チェックを簡単にします。
効率のよい棚卸
ハンディターミナルを使うスタイルの棚卸は、スキャンして数を入力するため、従来の方法に比べると時間を大幅に短縮。ペアを組まずに1人で作業が進められます。
病棟定数管理/部署棚卸機能
ハンディターミナルや帳票を利用し定数管理をおこなうことができます。
各部署毎の棚卸もハンディターミナルで実施できます。手書きでの棚卸表への記録や面倒な金額集計が発生しません。
最適な在庫管理単位の選択
アイテム毎に、在庫管をする単位を「バラ」と「箱」から選択することができます。
単価や利用頻度によって管理単位を変更することで、過剰発注を抑制できます。
物品管理機能
管理用バーコードを印刷し、医療機器貸し出し状況を管理することができます。
OODSのデータ連携の仕組み
「ODDS」の在庫の引き落としは、業務に合わせて次の方法から選択することができます。
- 電子カルテや調剤システムから出力した薬剤集計データを利用する方法
- ハンディターミナルでバーコードを読み取る方法
- シールやカードを利用した方法
バーコードを活用することで、目視で数えて物品管理表に手書きで記録する作業がなくなり、多忙な医療現場の在庫管理の負担を大きく軽減します。
「ODSS」の料金プラン
初期導入費用と月額利用料の概算はこちら。
- 初期導入費用:¥300,000~
- 月額利用料:¥20,000~
医薬品在庫管理システム「ODSS」にシステム保守料金は発生しません。運用方法によって料金は変動しますので、正確な金額を知りたい場合は、問い合わせが必要です。
病院の在庫管理は医薬品にとどまらない
病院の物品管理は医薬品管理にとどまりません。医療用消耗品や医療材料は、アイテム数も量も膨大なため、その管理は忙しい医療スタッフに負担となってのしかかります。
バーコードやRFIDタグの読み取り作業をすることなく、院内にいくつあるかを無人で定期計測、メディコード※と連携し自動発注までできるIoT在庫管理システムをご紹介します。
※株式会社メディコードが提供する国内の病院・クリニックなどの医療機関が使用している医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く付与されている標準商品コード
在庫管理・棚卸・発注を自動化するIoT
新型コロナウイルス、人手不足などさまざまな問題に直面している状況下において、いかに効率化して正確に在庫管理・自動発注・棚卸を行うことができるかが重要となります。
そこで注目され、近年続々と各企業で導入されているのが在庫管理・棚卸・発注の自動化であり、その最も有効な方法として以下の2つが大きなキーワードとされています。
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、棚卸、現場作業の改善、在庫管理、発注管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。
このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
また、新型コロナウイルス対応などで業務に忙殺されている医療分野や調剤薬局、リモートワークを取り入れたい現場スタッフをサポートすることも大いに期待されています。
次の章では置くだけで在庫の見える化が可能!今、話題のIoT機器「スマートマットクラウド」をご紹介します。
スマートマットクラウドで在庫管理を自動化
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、貴院でも簡単に自動化が可能です。
スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます。
さまざまな自動発注に対応
「スマートマットクラウド」は、メール・FAXに加え、医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く使われている標準商品コード「メディコード」を使ったAPI連携により、貴院で現在お取引のある主要ディーラーに対し自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A5サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。