在庫の盗難対策【従業員による社内窃盗の実情・防止策・IoTを使った効果的な在庫管理の事例】

在庫の盗難の実情【社内・従業員による内部犯行】

企業や店舗のオフィスや工場・倉庫内には、生産・販売に必要な資材や備品が保管・管理されています。

文房具やお菓子、日用品、化粧品、医薬品といった小型の商品はもちろん、パソコン、バイク、車など大型で高額な商品もあり、盗難対策の面でもこまめな在庫管理が欠かせません。

ただし、在庫管理は目視などアナログな方法で行なうことがほとんどです。さらに人手不足のため、パートやアルバイトの人に頼っているというケースも多々見受けられるのが実情。

在庫が減っていることになかなか気づけない、証拠が見つけにくいこともあるため、その隙間を狙って従業員や関係者による盗難が起こってしまうのが現状です。

社内盗難の場合は、多くの場合が初めは従業員の出来心によって発生します。厳密な在庫管理ができていないと、犯行が明らかにならず、少額の商品から高額な商品へ、一度のつもりが何度もと、犯行を繰り返すという悪循環に陥ってしまうこともあるようです。

最悪の場合、職場やバイト先での窃盗がバレて首になる、窃盗した商品を転売して実刑になるといくケースもあります。

この記事では在庫盗難の原因や在庫盗難対策の方法、社内盗難対策に有効なIoTを使った在庫管理システムを紹介します。

在庫盗難対策におすすめの方法・グッズとは

今日、内部犯行による盗難で定期的に商品が紛失し、頭を悩ませる事業者様は少なくはありません。特に海外で発生する傾向が高いようです。

従業員による盗難は、防犯カメラで撮影した画像や動画といった決定的な証拠がないと被害届が出せないということもあり、管理の甘さにつけ込んで盗難が日常的に繰り返されることがあります。

また、従業員や商品の管理体制が甘く、店側が警察に紛失記録を提出できなかった場合、窃盗被害として認められないケースもあるようです。

一方、RFIDやICタグを商品につけ、店頭に防犯ゲートを設置し売上済みシリアル情報と突き合わせることで、未会計の商品が持ち出された場合検知し不正者を特定するとともに、商品の盗難を防止する（主に外部犯行による万引き防止策）方法もユニクロなどで導入されています。

ただし、会計前の商品のRFIDタグを取り外し、別の商品に紛れ込ませるという万引き犯罪の手口などがSNSで拡散されたことも…。こちらも課題があるため、内部犯行による盗難防止にはつながっていないようです。

このような内部犯行による商品の盗難を防止するには、商品の在庫状況をこまめに確認するという対策が効果的です。

しかし、在庫管理を逐一行うには、手間と時間かかるため、現在IoTツールを利用した在庫管理システムが注目されています。