在庫管理術
IT導入補助金×ホテル宿泊業【2024年度版・課題と現状・補助金の対象・ツールとIoT・DX】
ホテル・宿泊業のDX推進を支援するIT導入補助金。
IT導入補助金とは、わかりやすく説明すると中小企業・小規模事業者がITツール導入するための経費の一部を国が補助する支援制度のひとつです。
IT導入補助金事業は、事業者が抱えている課題や今後の事業計画に適したITツールを導入し、業務の自動化や効率化、働き方改革、売り上げアップを実現させることを目的としています。
この記事では、宿泊業を取り巻く最新の状況や課題、IT導入補助金の対象やスケジュールについてわかりやすく解説していきます。
目まぐるしいインバウンド需要の変化と人手不足
ホテル宿泊業は、新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けた業種です。
移動制限によって宿泊需要が落ち込んでいる間に、宿泊業従事者は大幅に減少しました。現在、宿泊需要は回復傾向にあります。さらに円安の影響により海外旅行者が増え、インバンド需要は急増中です。
正社員の人手不足の割合で比較すると、業種別では「ホテル・旅館業」が2023年は77.8%とトップ※1であったものの、それ以降ピークは低下に転じました※2。非正社員における従業員数の増加割合が大きいことが要因と考えらます。
しかしながら、もともと人手不足が顕著な業種ではあるため、DX推進におけるIT導入の必要性を唱える声は依然として高まりつつあります。
※1:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」(2023年1月)参照
※2:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」(2024年4月)参照
収益アップにつながる業務時間を確保するには
宿泊業で収益をあげるには、リビート客の獲得がカギとなります。
具体的にはスタッフが以下のような業務に注力できるかがポイントとなります。
- ホスピタリティが高い接遇
- オリジナル料理のメニュー開発
- InstagramやX等のSNSを活用した宣伝・広告
- 宿泊客に安心感を与える行き届いた清掃
利用客が増加する中、顧客満足度に直結する上記のような重要業務に集中するためには、ITツールを導入して定例業務を省人化することをお勧めします。
ホテル宿泊業のITツール
ホテル宿泊業のITツール導入例として挙げられるのは、主に以下のようなものがあります。
- 予約システム管理
- 顧客管理
- 在庫管理
- ホームページ制作
- マーケティング・営業活動支援・分析
ITツールの導入により、人手不足の解消や経営の効率化を図っている事例は多数見受けられます。宿泊業における人手不足は今のところ非正社員雇用により解消傾向にはありますが、根本的な解決に至っていないのが実情です。
そのため、今後ますますITツールの導入が加速することが予測されます。
ホテル宿泊業のIT導入補助金の対象
ホテル宿泊業のIT導入補助金は、中小企業・小規模事業者が対象※3となります。
ホテル宿泊業は、中小企業は資本金5,000万円以下、従業員は常勤200人以下、小企業事業者は常勤の従業員が20人以下の企業が対象となっています。
※3:インボイス枠(電子取引類型)では、中小企業や小規模事業者等と取引する大企業を含む事業者が補助金対象となります。
2024年IT導入補助金の対象類型
IT導入補助金は毎年補助の要件が見直されます。2023年10月からはインボイス制度が施行されました。そのため対応する事業所の負担を軽減、デジタル取引を推進する目的で、2024年からはインボイス制度対応が強化されています。
2024年版のIT導入補助金には、通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠が設けられています。
IT導入補助金のスケジュール
IT導入補助金の事業スケジュールは毎年、年次の途中で更新されます。申請の際は「IT導入補助金2024」のサイト※4で最新情報の確認が必要となります。
※4:IT導入補助金2024年「事業スケジュール」より
IT導入支援事業者とは
IT導入支援事業者とは、補助事業を申請者とともに実施する、補助事業を実施するうえでの共同事業者のことです。
中小企業・小規模事業者の生産性向上のために、ITツールの提案・導入及び経営診断ツールを利用した事業計画の策定の支援をはじめとし、各種申請等の手続きのサポートを行います。
このIT導入支援事業者が事務局に登録し、認定を受けたITツールのみが、IT導入補助金の補助対象となります。ITツール「スマートマットクラウド」を提供する株式会社エスマット(旧スマートショッピング)は、2021年度からIT導入支援事業者に採択されています。
IT導入補助金を利用してホテル宿泊業が取り組みたいDXとは?
ホテル宿泊業の現場において、業務を効率化し、利益を確保するために最も重要視されていると言っても過言ではないのが「在庫管理業務」です。
過剰在庫や在庫不足を起こすことなく、適正在庫を保ち、常に宿泊者に心地よく過ごしてもらうためには、
- シーツ・タオルなどのリネン類
- 提供する食事に使用する食材やドリンク類
- シャンプー・歯ブラシ・ボディソープなどのアメニティ
- 割り箸、パンフレット、紙類などの消耗品・お土産などの包装資材
など多数の品目の商材や資材の在庫を見える化するITツールの導入がカギとなります。
かつてない人手不足問題に直面しているホテル宿泊業においては、いかに省人化つつ正確に在庫管理を行えるかが重要なポイントです。
宿泊業の人手不足を解消!スマートマットクラウドで在庫管理を効率化&省人化
当社が提供するITツール「スマートマットクラウド」は、モノをIoTで見える化し、在庫管理・発注を自動化するDXソリューションです。2021年からIT導入補助金の対象ツールとして認定され、「IT導入補助金2024」におけるIT導入支援事業者として当社、株式会社エスマット(旧スマートショッピング)は採択されています。
スマートマットクラウドの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはスマートマットクラウドが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注します。
タグやバーコードの貼り付け・読み取りなどの作業負担もなく、管理画面から実在庫の自動記録や、確認ができます。
●さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
●在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
●置く場所を選びません
スマートマットはサイズ展開豊富。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
●API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。
宿泊業在庫管理省人化の成功事例
スマートマットクラウドは、現在多くのホテル宿泊業の事業者様に導入いただいています。導入をきっかけに宿泊業の人手不足や需要の変化といった課題を解消した事例をご紹介します。