在庫管理術
在庫管理システムの選び方|オンプレミスとクラウド
「オンプレミス」と「クラウド」はシステムの提供形態の違い
在庫管理システム選びのポイントのひとつに、システムの提供形態があります。
「オンプレミスかクラウドか」という選択は、システムの運用方法やコストに大きな影響を与える決定となります。
そこでこの記事ではオンプレミスとクラウドのシステムの違いと、メリットやデメリットについて解説します。
オンプレミス型とは
オンプレミス(英語: on-premises)とは、自社でネットワークやサーバーなどの設備を保有し、システムの運用と管理を行う形態のことです。
サーバーの設置場所は、自社の施設内やIT機器の設置場所を提供するデータセンターとなります。
オンプレミス型は従来からあるシステム運用形態ですが、クラウド型のシステムが普及し始めてから「オンプレミス」という名称が使われるようになりました。
クラウド型とは
一方、クラウド(英語: cloud)とは、サービスを提供する事業者が保有する設備を使って、システムの運用と管理を行う形態のことをいいます。
クラウド型システムの普及はめざましく、令和元年の総務省の「通信利用動向調査」によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は全体の約6割にものぼります
オンプレミスとクラウドの比較
クラウド型システムの普及のスピードが早いため、「オンプレミスは時代遅れ」という印象を持つ人がいるかもしれません。
しかしオンプレミスとクラウドそれぞれに、メリットとデメリットが存在します。自社に最適なシステムを選ぶために、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
オンプレミスのメリット・デメリット
オンプレミス型のメリットとデメリットをまとめてみました。
●メリット
- 自由にカスタマイズできる
- 既存のシステムに連携しやすい
- サーバーへの接続スピードが比較的早い
- セキュリティリスクが比較的低い
オンプレミス型のメリットは、まず自社にとって最適なシステム設計ができることにあります。自由なカスタマイズや既存のシステムとの連携がしやすい点が評価されています。
クラウド型よりもサーバーへの接続スピードが早く、情報セキュリティレベルを自社で堅牢にすることが可能なのも特徴です
●デメリット
- 初期費用がかかる
- 導入期間が長い
- 保守にコストがかかる
- 障害に自社で対応する必要がある
その一方でオンプレミス型は、機材選定から自社で行いハードウェアを自社で資産として持つ必要があるため、導入費用がかさみ、クラウド型と比べて導入にかかる期間も長くなります。運用も自社で行うため、維持費用も手間もかかる点がデメリットとなります。また障害が発生した時は、社内で原因を特定し対応するため、解決までに時間がかかりやすいというリスクがあります。
クラウドのメリット・デメリット
クラウド型のメリットとデメリットとはどのようなものでしょうか。
●メリット
- 導入費用が比較的安い
- 導入期間が短くて済む
- 維持コストや管理のための人材育成の負担が少ない
- 障害が起きた時の対応を任せられる
クラウド型のシステムが急速に普及した理由に、コスト面でオンプレミスより優れているというというメリットを上げることができます。
導入費用・維持費用共に費用を抑え、導入にかかる時間も短期間で済むことがポイントです。また障害が起きた時は、対応をサービス提供会社に一任することが可能です。
●デメリット
- カスタマイズ性がやや低い
- 既存のシステムに連携ができないことがある
- セキュリティリスクがサービス提供会社によってかわる
クラウド型のデメリットは、セキュリティリスクやシステム連携の可否が、サービス提供会社に左右されるというところにあります。
クラウド型のサービスを選ぶ際は、自社ではどのレベルまでセキュリティ対策を行う必要があるのか、将来的にシステムを拡張したり連携する予定があるか、という点を踏まえてシステム選びを行う必要があります。
テレワーク時代の主流!在庫管理の悩みを解決するクラウド型システム
コロナ感染の対策としてテレワークが推奨される昨今、クラウド型システムへの移行を検討する大きな動きがあります。
オンプレミス環境では社内LANにつながっていない端末からだと操作ができない、堅牢だったはずのセキュリティ面で不安が出てきた、という理由で、クラウド環境で利用できるシステムへ移行する事業者が増えてきています。在庫管理システムも例外ではありません。
既存のシステムに連携実績豊富なクラウド型在庫管理システムを紹介します。
外部システムとの連携に強いクラウド型在庫管理システム「スマートマットクラウド」
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。