在庫管理術
製造DX展示会の歩き方
展示会はDX推進担当者が、最新のDXソリューション情報を効率よく収集できるチャンスです。WEBや紙の資料ではなかなかイメージがつきにくいシステムのデモンストレーションが行われ、展示会への参加を通じ有益な情報を多数手に入れることができます。
本記事では、来場者が展示会をより有意義な時間にするために知っておきたい、効率的な情報収集の方法と展示会での注意点、主な製造DX展示会のスケジュールを解説します。
展示会参加の目的
情報収集
DX製造業の展示会ではひとつのテーマのもとにベンダーが集まって、各ブースで自社製品を展示・紹介します。まだ導入するソリューションが決まっていない場合は、最新の機能や、他社の導入成功事例など、DX推進に役立つ業界に特化した情報を展示会場で効率よく集めることができます。会場イベントとして実施されているセミナーや講演会への参加もおすすめです。
商談
すでに導入したいソリューションを比較検討している段階であれば、ベンダーの営業担当や予約フォームを通じてアポイントをあらかじめ取り、ブース内で商談をすることもできます。営業担当以外に、製品の開発担当やカスタマーサクセス担当がブースで接客しているベンダーも多数あります。
実際にシステムを操作し、機能ベースの説明だけでは解消しきれなかった疑問をクリアにできるチャンスを有効に活用しましょう。
ブースに設けられた商談スペース
社内での情報共有
社内でDX推進に必要な情報共有する場として展示会を活用することができます。
DX推進担当がすでに検討しているDXソリューションのブースを現場担当者が訪れ、導入前にデモ操作を体験しておくことで、導入後のミスマッチを予防することができます。また現場レベルで導入したいソリューションを絞り込んでいて、決済者に社内稟議を進めてもらいたい場合は、関係者に声をかけ展示会への同行を依頼し、製品を見ながら導入のプレゼンテーションをすることができます。
ブース訪問の目的をあらかじめベンダーの担当者に伝えておくと、当日スムーズな対応を受けられることがあります。
製造DXの代表的な展示会とは?
スマート工場EXPO
スマート工場やスマート物流の実現を目指すIoTソリューション、AI、FA/ロボットなどの最先端技術が集結する国内最大規模の展示会です。製造業の技術者や工場・物流の関係者が出展企業と商談や技術相談を行う場として活用されています。
ものづくりワールド
ものづくりワールドは、ITやDX関連の製品、部品、設備、装置、計測機器など製造業に関わる製品が一堂に展示されます。製造業の設計開発や製造、生産技術、情報システム部門の担当者が来場する展示会で、開発・製造の期間短縮やDX・IT化の推進、コスト削減、脱炭素、工場の省エネ・自動化のアイデアを見つけることができます。
東京、大阪、名古屋、九州で開催され、世界中の製造業関係者が集まる世界最大級の製造業展示会です。展示会は製品カテゴリーごとに分けて構成されています。
2025年に(株)エスマットが参加する展示会
IoT重量計スマートマットクラウドを提供する(株)エスマットは2025年に下記の展示会に出展を予定しています。みなさまのご来場をお待ちしています。
●スケジュール
2025/01/22-24 スマート工場 EXPO東京(東京ビッグサイト)
2025/04/09-11 ものづくりワールドAI/IoT展 製造業DX(ポートメッセなごや)
2025/07/09-11 第37回ものづくりワールド(東京ビックサイト)
※このスケジュールは2024年11月時点の情報です
製造DX展示会の歩き方
準備
製造DX展示会を効率よく回るためには事前準備が不可欠です。
- 導入を検討している企業が出展しているかを展示会サイトでチェックする
- 入場招待券を展示会サイトやベンダーから入手する
- DX推進で解消したい自社の課題をピックアップしておく
- 現地での商談を希望する場合は、相手企業に連絡を入れておく
- 必要があれば社内のキーパーソンに同行を依頼する
会場
会場には歩きやすい靴で出かけます。ノベルティで配布しているブースから資料が入る袋を手に入れておくと良いでしょう。
- エントランスで会場マップを手に入れる
- 詳しく話をききたいブースの場所を確認する
- 優先順位の高い商談やセミナーがひととおり済んだら、会場全体を一巡してみるの
- 気になった製品の写真や動画を積極的に撮る
展示会後
展示会来場を自社DX推進に繋げられるように振り返り、必要なアクションをとります
- 持ち帰った資料から気になった製品の資料や担当者名刺をより分ける
- 気になった製品について追加の情報収集や商談予約をする
- 自社の課題を解決できそうな製品の情報を社内共有する
- 同業他社の事例をまとめる
- 展示会のレポートを作成する
製造業DX展示会を活用する注意点とポイント
自社の課題を整理しておく
展示会場は大変広く計画なしにブースを回ってパンフレットを集めていると、すぐに時間が過ぎてしまい、期待していたような成果が得られなかった、という声をよく耳にします。
情報収集を目的として展示会に参加する場合は、事前に解決したい自社の課題を整理し、その課題を解消できるかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
同業他社事例を集める
多くのベンダーがブ導入事例を紹介していますが、資料には全てのケースが掲載されている訳ではありません。ブースにいる担当者に直接、同業他社の導入実績があるか聞いてみるとDX推進のヒントが手に入るかもしれません。
DX展示会をきっかけに薬品在庫の管理省人化を実現
DX展示会をきっかけに、重量IoT「スマートマットクラウド」を導入し、課題となっていた薬品管理の省人化に成功した事例を紹介します。
導入のきっかけは展示会です。ブースにさまざまなサイズのマットが展示されているのと「在庫管理」という文字を見て、気になったのでブースに入って説明をお聞きしました。(中略)
電源工事が必要なく電池で使えるということ、設置場所に特に制約がないということが、大変魅力的でした。導入のイメージが具体的に見えたということがすごく大きいですね。(栗田工業株式会社/クリタ分析センター株式会社導入事例より)
製造業の課題を解消する「重さ」による管理
在庫管理の課題はリアルタイム実在庫を計測することで解消できます。
当社の在庫管理システム「スマートマットクラウド」は在庫の重さを「スマートマット」で計測、これまで見たくても見ることができなかった実在庫の数を可視化します。
製造DX推進は「スマートマットクラウド」で
在庫管理システム「スマートマットクラウド」はスマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注します。
スマートマットによるリアルタイム実在庫管理は自動車メーカーの4つのニーズを叶えます。
欠品を防ぎたい
スマートマットクラウドは24時間、365日、絶え間なく在庫を監視します。部品在庫不足による製造ラインの停止を未然に防ぎます。
直感的に把握しやすいグラフで在庫状況を見える化し、タイムリーな発注をアシスト、現場のカイゼンを促進します。
在庫を減らしたい
「実際の消費量よりも多めの在庫を持っておきたい。」
過剰在庫の原因には欠品への不安が潜んでいます。リアルタイム在庫の可視化で、現場の不安を一掃し、不動期間ごとの在庫金額表示機能で、不要な在庫削減を実現できます。
品質を上げたい
スマートマットに載せるモノ、置く場所のアイデアは無限にあります。使い方によって今までわからなかったモノの流れを可視化。ボトルネックを特定し、製品の品質向上を後押しします。
リードタイムを縮めたい
スマートマットクラウドは発注判断ミスや確認もれ等の人為的ミスの元となる在庫確認、棚卸、発注作業を自動化。システムへの入力作業等の労力負担をかけることなく、納品リードタイムの遅れを未然に防止します。