在庫管理術
統合型在庫管理システム ENIFwin Nex-Sus(エニフウィン ネクサス) 【特徴・機能・料金・注意点・連携システム】
ENIFwin Nex-Susとは
ENIFwin Nex-Susとは、病院や調剤薬局に医薬品を販売する東邦薬品株式会社の子会社である東邦ホールディングスの子会社が自社開発した統合型在庫管理システムです。
医薬品、医療材料、検査薬など院内の物流一元化を実現する統合システムとして、病院経営を幅広くサポート。
この記事では、ENIFwin Nex-Susの特徴や機能、価格・料金プランのほか導入前に知っておきたい注意点などをわかりやすく解説していきます。
またENIFwin Nex-Susをもっと便利に使いこなせる在庫管理システム「スマートマットクラウド」との連携の方法についてもご紹介します。
ENIFwin Nex-Susの特徴
では、まずはENIFwin Nex-Susの特徴、数ある医薬品在庫システムの中から選ばれている理由を見ていきましょう。
長年培った実績と歴史
東邦システムサービスは、在庫管理システムの開発を25年以上にわたり行い、東邦薬品と協力して医療機関に販売。
在庫管理システム「ENIFwin*」は、国立病院など全国400件以上で採用されている。
*ENIFwin:院内の元倉庫を中心とした購入・出庫などを管理する在庫管理システム。
ENIFwinがさらに進化
ENIFwinのノウハウを集約した統合型システムがENIFwin Nex-Sus。
病院の在庫管理の流れを一元管理
出庫作業から在庫切れ確認、発生作業、入庫検収、棚卸作業といった在庫管理を一元管理が可能。
医薬品・診療材料・検査薬・消耗品を一元管理。商品区分の設定を行うことで、担当部署で取り扱う商品のみの管理ができ、倉庫間・病棟間での在庫の移動がスムーズに。
ENIFwin Nex-Susの機能
ENIFwin Nex-Susの主な機能は以下の通りです。
データ入力はENIFwin-HiT(ハンディターミナル)を利用
データ入力はハンディターミナルを利用することで発注・出庫・棚卸が倉庫内で行え、省力化・時間の短縮に。
部門のデータ処理が可能
管理部門 | 購買処理 | 購買履歴を管理 |
会計システム | 支払い用の基本データを提供 | |
経営企画部門 | 経営管理システム | 経営管理システムが必要とする利益管理情報の基本データを提供 |
薬剤部門 | 薬品管理システム | |
調剤支援システム | ||
診療部門 | 診療系システム | 診療システムから在庫移動情報を受信 |
診察室・病棟 | ||
材料管理部門 | 診療材料管理 | |
検査部門 | 検査在庫管理 |
他システムとのデータ連携が可能
院内の他システムとデータ連携できるよう設計(データ連携については別途、打ち合わせ後、見積り)。
ロット期限管理の強化(検査部門事例)
受払・在庫はすべてロットごとに管理。有効期限も同時に管理するので期限切迫管理も可能。
幅広い履歴管理が可能
同一日の複数業者・複数納入価に対応。メーカーの履歴管理(メーカー合併等に対応)も可能。
ユーザー管理の強化
ユーザID・パスワードによる権限管理が可能。ユーザー権限で作業分野も制限可能。
分析機能の強化
蓄積された管理データを簡単に加工・分析。オリジナル帳票の作成も可能。
*2021年12月時点
ENIFwin Nex-Susの価格・料金プラン
ENIFwin Nex-Susの価格・料金プランは2022年9月時点で、公式サイトには記載がありません。
問い合わせは、公式サイトの問い合わせフォームまたは電話で。
ENIFwin Nex-Susの注意点
ENIFwin Nex-Susの注意点は、データ入力はENIFwin-HiT(ハンディターミナル)を利用するという点です。
在庫管理や棚卸では、ハンディターミナルを使用し、人の手でバーコードをスキャンする方法のため、「バーコードをスキャンする手間と労力がかかる」「ハンディターミナルによるスキャン漏れ・通信エラーがある」という点には注意が必要かもしれません。
ENIFwin Nex-Susのハンディターミナルのスキャンの手間と労力を解消するなら、IoT機器と一緒に使用するのも解決策の一つと言えるかもしれません。
ENIFwin Nex-Susをさらに便利に!在庫管理IoT「スマートマットクラウド」とのCSV連携
「物品の在庫確認作業や発注作業を省力化したい」
そうした医療現場の声にこたえるため、スマートマットクラウドはENIFwin Nex-SusとのCSV連携を開始しました。
在庫管理システム「スマートマットクラウド」は、重さで在庫数を自動検知する在庫管理システムです。
スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上に在庫データが蓄積されます。
ENIFwin Nex-Susとスマートマットクラウドを連携するとスマートマットクラウドは自動検知した在庫状況をもとに、ENIFwin Nex-SusフォーマットのCSV発注ファイルを作成します。
発注担当者は、次の2ステップだけで、短時間で簡単に発注表を作成できます。
- メールで到着したCSVファイルをダウンロード
- ダウンロードしたCSVファイルを、そのままENIFwin Nex-Susにインポート
※ENIFwin Nex-Susとスマートマットクラウドの連携の開始には、事前にENIFwin Nex-Susとスマートマットクラウド双方に情報登録が必要です。詳しくはお問い合わせください。
スマートマットクラウドの機能
さまざまな自動発注に対応
「スマートマットクラウド」は、メール・FAXに加え、医薬品やディスポーザブル製品の受発注などに広く使われている標準商品コード「メディコード」を使ったAPI連携により、貴院で現在お取引のある主要ディーラーに対し自動で発注を行うことができます。
スマートマットのサイズは、A6サイズ〜A3サイズまで
- 倉庫室のラック上
- 診療エリア備え付けの棚の中
- 引き出しの中
貴院のスペースや使用状況、導線に合わせた設置が可能です。