在庫管理術
製造DXの誤解と成功要因とは①【DXの進展を阻む3つの誤解】
DXは今や多くの企業がその重要性を認識していますが、現実にはDXの実施が進まないケースも少なくありません。
DXの遅れや失敗は、誰か個人や部門が悪いわけではなく、誰もが最善を尽くしているにも関わらず、DXの「誤解」の蔓延が進展を阻んでいます。
この記事では製造業の生産管理・製造技術・DX部門で、本部や工場のDX推進を担っている方、製造DXを推進したいがうまくいかず、お悩みの方に向け、DX進展を阻む誤解について詳しく解説します。
誤解① DX=D(デジタル)?
デジタルはついつい効率化目的で導入しがち
デジタル概念では「自動化」や「効率化」が強調され、他の価値が見落とされがちです。「自動化」はDXの本質ではなく、単に人間の作業をデジタルで置き換えただけであり、そのメリットも単なる効率化にとどまってしまいます。
残念ながら、効率化の延長線上に、X(変革)はありません。
DX を目指したはずが、ただの D に・・
昨今ではぺーパレス化など主な価値が効率化にあるITサービスもトレンドに乗ろうと“DXサービス”を名乗っています。
その結果、世の中には“DXサービス”が乱立し、顧客がツールを導入しても“変革”にはつながらず、「DX疲れ」が起きる事態に陥っています。
誤解② Xとは変革。一気に価値創造しないと・・
DX人材不足のなか「一気に変える」のは難しい
IPAの調査によると実に8割以上の人がDX人材が不足していると回答しています。こうした状況の中、一気に変えることは難しく、大抵「笛吹けど踊らず」に終わってしまうこともしばしばあります。
人間業を超える「高度化」から始めませんか
いきなり「価値創造」を目的にせず、その手前の「業務の高度化」を目指すことから始めることが、DXの成功につながります。
誤解③ DXのROIは人日計算だけ?
DXは機械化と異なり、人日を超えたROI計算が必要
製造業は機械の導入に慣れており、機械化のメリットは人間の作業を置き換えることなので、人間だと何人日かかるかからROIを計算する習慣が強いです。 DXについても同様の計算をしてしまいがちで、これがDX推進にブレーキをかけてしまいます。
データの価値こそがDXの価値
人日計算ではなく、生産管理のQCD改善や、在庫削減、生産ライン停止のリスク低減、熟練者の技術継承などがDXの価値です。
「製造DXの誤解と成功要因とは②DX推進の3つの罠」の記事はこちら>>
リアルタイム在庫データでDX推進「スマートマットクラウド」
現場のあらゆるモノの動きをIoTで見える化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に在庫管理の自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了します。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウドに保存し、これまで見たくても見ることができなかったリアルタイム在庫データを自動で取得します。
スマートマットクラウドは在庫管理のデジタル化だけでなく、事業に新しい価値を生み出す真の意味でのDX化実現に貢献します。
●さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
●在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
●置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
●API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。