在庫管理術
倉庫の監視カメラだけで防犯可能?IoT重量計で判明しにくい内部犯行時刻を確実にキャッチ!
倉庫にカメラを設置する理由と目的とは?
物流業界や製造業において倉庫内に24時間稼働のモニタリングカメラを設置している企業は少なくありません。また、大病院の中央倉庫や大型スーパーのバックヤードや倉庫にも設置されていることが多いようです。
その理由と目的としては、
- 外部からの不審者の侵入や盗難を防ぐ
- 内部関係者による伝票・帳票未処理の持ち出し物や盗難を防ぐ
- 従業員の問題行動や卸業者との癒着の抑止
- 事故抑制や事故原因究明のため
- イレギュラー発生時に作業者への適切かつ迅速な指示
- 作業工程の問題点の洗い出しやカイゼン
などがあります。特にどの業界でもまずはセキュリティを重視し、防犯・監視カメラとして活用されています。
と言うのも、倉庫や資材置き場は社内の従業員だけでなく問屋や卸業者、また配送員が出入りするため、限られた人間だけが入る場所ではありません。さらに管理者が常駐している訳でもなく、目が届きにくい場所でもあるため、盗難や問題行動が発生しやすい空間となるのが理由です。
また、物流業でも製造業でも繁華街や住宅街から離れた立地に物流センターや工場を建てていることが多く、夜間や非営業日には人が少ないため、外部からも狙われやすいという点もあります。
倉庫に設置する防犯・監視カメラの選び方・設置方法
カメラは24時間稼働できるものを利用し、死角が生まれないように複数台を設置するのがベスト。また抑止力効果を上げるために目立つ箇所への設置がおすすめです。
さらに録画データは監視センターや管理者、倉庫内のモニターでリアルタイムに映し出すことができるカメラが選ばれています。また犯行や問題行動は発生してから、発覚・調査までにタイムラグが生じることが多いため、データ自体はクラウドやサーバーに転送し、ある一定の期間保存できるほうがよいでしょう。
倉庫に防犯・監視カメラだけでは不十分?犯行発生から発覚までのタイムラグが犯行特定を妨げる
倉庫に防犯・監視カメラを設置しても、盗難や不正持ち出しが発覚しなければ録画データを遡って確認することはありません。実は犯行の発生から発覚までのタイムラグが犯行特定の最たるネックとなっています。
盗難が発覚し、録画データを辿ったとしても、夜間や非営業日での外部侵入者であれば犯行の事実や発生日時を特定するのは容易ですが、内部関係者による不正持ち出しの場合は犯行を特定するのは難しいでしょう。
そもそも録画データに映像が残っていたとしても、必要があって持ち出したのか、不正持ち出しであったのかは、入出庫伝票や理論在庫と照らし合わせ、理論上持ち出されていない時間帯に不審な動きをする従業員を特定する必要があります。
さらには正規の手続きを踏んだ上で、伝票に記載した以上に嵩増して持ち出された場合においては、犯行の特定は不可能に近いでしょう。
特にナットやネジ、ボルトなどの細かい部品や、目視では減量度合いが分かり難い粉体・液体などが狙われやすいと言われています。近年では金属製品が高く転売できることから、こういった内部関係者による不正持ち出しに頭を悩ます管理者が多いようです。
倉庫に防犯・監視カメラ×重量センサを設置すると?
不正持ち出し・盗難を迅速に発見するためには、リアルタイムで在庫量データを確認できる「スマートマットクラウド」のIoT重量計の利用がおすすめです。重量計と紐づけたモノを上に載せるだけでOK。
モノの重さを正確に計測してデータをクラウドに転送し、在庫の個数や割合を管理画面上にリアルタイムで表示します。計測結果をリアルタイムに把握することで、出庫・出荷手続きがされていないモノの数量の減少が迅速に把握できるため、犯行発生から時を置かずに異常を検知することが可能です。
重量計の計測タイミングと照合することにより犯行時刻の特定が容易であり、その時間帯の防犯・監視カメラを確認すれば、不正持ち出しをした人物の絞り込みが非常に容易くなります。
摘発が難しい内部関係者による盗難・不正持ち出しですが、防犯・監視カメラとスマートマットクラウドのIoT重量計との併用により、不正の早期発見や人物特定、さらに高い抑止力効果が期待できます。
防犯にも活躍!在庫管理と自動発注を超効率化する「スマートマットクラウド」
現場のあらゆるモノをIoTで見える化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、在庫管理・棚卸・発注の自動化が可能。過剰在庫・滞留在庫・不動在庫を特定し、在庫圧迫の削減によるキャッシュフローの正常化、さらに自動発注や発注アラートにより適正在庫の維持を強力にサポートします。
重量計測のため、数えにくい液体・粉末形状の原料、管理の難しい仕掛品も正確に重さを計測し、個数や割合を算出。細かい部品の員数管理にも適しています。計測したデータはクラウドを介して管理画面上にリアルタイム実在庫データとして反映されるため、実在庫を確認するために現場や倉庫に足を運ぶ必要はもうありません。
倉庫や各拠点の点在している在庫、冷蔵庫やラックの中など、目の届きにくい場所の在庫も遠隔からリアルタイムに一元管理が可能。そのため不正持ち出しや盗難による在庫量の減少もいち早く察知。リアルタイム実在庫データを武器に犯行発生から発覚までのタイムラグを最小限に抑えます。
計測タイミングにより不正持ち出し発生時の時間帯が把握できるため、監視カメラの録画データや倉庫の入退出記録などから、不正を行った人物の絞り込みが容易となります。適切な在庫管理だけでなく、防犯においても抑止力向上に期待されます。
◆特徴
- 在庫管理工数削減:日次・月次での在庫確認と発注を自動化
- 欠品・過剰在庫防止:自動発注機能の活用で適正在庫を維持
- 在庫差異を縮小:重量計測で正確な在庫数を自動記録
- 盗難防止効果:不正持ち出しによる在庫量減少を早期発見