在庫管理術
「物品管理システム」|特徴や価格と在庫管理機能の比較
物品管理システムとは
物品管理システムとは、株式会社日立システムズエンジニアリングサービスが展開しているICタグやバーコード、RFIDタグ、QRコードなどによって物品や備品をリアルタイムで把握・管理できるシステムです。
大規模な業種から小売業、緊急時でも対応できるような病院の備品の確保や医療機器の管理まで多種にわたる企業で使われていて、物品管理の効率化をサポートしています。
エクセルなどで行っていた台帳管理だけでなく、棚卸や貸出管理などの機能もあり、業務の効率化やコスト削減にも繋がります。
物品管理システムの機能・特徴
では、具体的に物品管理システムにはどのような機能や特徴があるのでしょうか。物品管理システムの主な機能を解説していきます。
● 台帳管理
物品情報を登録、確認するのに難しいデータベースの専門知識は必要ありません。画面の表示に沿って誰でも簡単に操作できます。豊富な検索機能やスケジュール管理機能、メール通知機能で物品管理の漏れを防止し、効率を高めます。
● 豊富なアタッチメントで物品の「今どこ」まで管理
物品の管理タグとして、ビーコン(無線標識)、RFID、バーコード・QRコードといった多彩なアタッチメントを用意しているので、現場の用途に応じて選択可能。物品の移動・所在の検知機能や、一括読み取り機能によって、セキュリティや作業効率を向上できます。
● 既存の各種システムと連携可能
会計システムやBI・表計算ツールと連携することで、物品管理のさらなる効率化や、業務の計画・分析へのデータ活用を可能にします。
● 貸出管理と返却管理の正確性・利便性を向上
物品の貸出状況を登録・確認できるので貸出時の重複予約や、付属品の貸出漏れ・返却忘れを防止。また、貸出履歴から物品の稼働状況を確認することで適正な在庫数を判断でき、高稼働品の追加購入、低稼働品の削減ができます。
● 点検、修理の履歴を管理
点検・修理の履歴は物品ごとに管理可能。また、履歴情報には報告書、修理伝票などの電子データも添付でき、点検・修理の証跡を一元管理できます。
● オンプレミスに加えてSaaSでも提供
オンプレミス(クラウドサービスなど外部サーバーを使用せずに、自社の中で情報システムを保有し、自社内の設備によって運用)に加えて、SaaS(ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービス)でも提供。
物品の動き・位置をリアルタイムに管理する物品管理システム
項目 | 物品管理システム |
---|---|
対象業種 | 全般 |
形式 | 実在庫管理特化型のパッケージソフト |
入出庫管理 | ハンディターミナルと連携して読み取り。 RFID、バーコード、QRコードなどに多彩に対応。 現品ラベル出力も。 |
実在庫管理 | ハンディターミナルと連携 |
ロケーション管理 | ビーコン(無線標識)を組み合わせて、位置探索 |
発注最適化 | なし |
その他機能 | なし |
拡張性 | CSV入出力 |
物品管理の課題
ご紹介してきたように物品管理システムには、さまざまな機能があり、メリットが生まれます。
では、物品管理においてどのような課題を抱えている企業におすすめなのでしょうか。
物品管理が抱えている具体的な課題をみてみましょう。
- ・複数の部門が物品管理に関わっているため、台帳管理のフォーマットやルールが統一されていない
- ・台帳に物品情報を記載していても、物品の利用状況までは記録できていない
- ・エクセルの表を見ながら、いちいち物品を確認するため、手間や人力がかかる
- ・台帳と実際の物品の数が合わないことがある
など、物品管理で抱えている課題の声は多くの物品を抱える病院をはじめ、さまざまな現場から聞こえています。
物品管理システム貸出管理のアプリ
物品管理システムは、iPhoneに対応した物品管理システム貸出管理のアプリがフリーで提供されています。専用アプリをダウンロードすれば、
- 貸出/返却手続きが迅速、正確に行えます
- 付属品やセット品での貸し出しができます
また、アプリケーション単体で提供している以下の2つの機能もあります。
- サンプル用に予約された物品の貸出
- 物品の本日貸出、返却
そして、「物品管理システム」と連携することで以下の作業も可能に。
- 物品の予約
- 貸出対象物品の登録、編集、削除
- 他業務との連携
Androidには対応していないので注意しましょう。
物品管理システムとその他のソリューションとの比較表
物品管理システムとその他の在庫管理のソリューションとして多くの企業や会社が導入の際に比較検討しているIoTソリューション「スマートマットクラウド」を比較し、まとめました。
物品管理システム | スマートマットクラウド | |
---|---|---|
在庫の管理方法 | 手動でビーコン/RFID/カラーコードをスキャン※別途RFIDなどが必要 | 自動で数量計測 |
業務負担 | ×(毎回スキャン) | ◎(無人で自動計測) |
遠隔管理 | ×(現場でスキャン) | ◎(リモートで確認OK) |
棚卸の作業 | 手動でビーコン/RFID/カラーコードなどをスキャン※※別途RFIDなどが必要 | 自動で数量計測 |
このように物品管理システムと話題のIoT機器スマートマットクラウドを比較してみたところ…。
物品管理システムでは、ビーコン(無線標識)、RFID、カラーコード、バーコード・QRコードなど現場に対応した読み取りハードウェアによるスキャンという人力や手間がかかることがわかります。また、QRコードをいちいち商品に貼り付けるという作業も負担に。
次の項では、人力や手間もかからず、遠隔管理も可能なIoT機器について詳しく解説していきます。
物品管理の効率化に欠かせないIoT機器
物品管理の課題・リスクを克服し、成功するために注目されているのが、
● DX(デジタルトランスフォーメーション)
企業の営みや産業全体をデジタルの力でよりよくしていく取り組み
● IoT(Internet of Things)
IoT=「モノのインターネット化」
です。
IoT機器を導入することにより、「自動化」や「見える化」が可能になり、現場作業の改善、在庫管理、工程管理、物品管理、品質管理なども効率的に行えるようになります。このように稼働状況や生産状況、在庫などのデータを分析することで、人力では発見しにくい問題や傾向なども把握できるようになり、生産性の向上やロスタイムの削減につながります。
デジタルテクノロジーを駆使して、企業経営や業務プロセスそのものを根本的に改善していくDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためにIoTは欠かせない要素となります。
そして、物品管理は製造業や小売業、アパレル、薬局や医療業界などにとって大きな関心事項であるにもかかわらず、なかなか成果を出せないという課題を解決するために必要なIoT機器が、大きな注目を集めています。
物品管理の課題を解消!IoT機器スマートマットクラウド
現場のあらゆるモノをIoTで見える化し、発注を自動化するDXソリューション「スマートマットクラウド」を使えば、簡単に自動化が可能です。スマートマットの上に管理したいモノを載せるだけで設置が完了。
あとはマットが自動でモノの在庫を検知、クラウド上でデータを管理し、適切なタイミングで自動発注してくれます
さまざまな自動発注に対応
お客様の発注先に合わせた文面でメール・FAXの送信が可能です
在庫圧縮を促進
推移を把握できるグラフで適切な在庫量を判断し、在庫圧縮を促進します
置く場所を選びません
スマートマットはA3サイズ〜A6サイズまでの4サイズ展開。ケーブルレスで、冷蔵庫・冷凍庫利用も可能。
API・CSVでのシステム連携実績も多数
自社システムや他社システムと連携を行い、より在庫管理効率UPを実現します。