在庫管理術
売上に基づくABC分析|在庫管理での活用方法と注意点
評価軸を売上金額にしてABC分析をする理由
扱っている商品の重要度を比較し、在庫管理方法にメリハリをつけるのに役立つABC分析。
ABC分析をする際、評価軸はいろいろな切り口が考えられますが、一番多く採用されているのが売上金額です。
在庫管理で売上金額の多い順に商品を並べ分析を行うのは、売上の貢献度が高い順に商品を分類し、優先度をつけて管理の仕方を変える目的があります。
売上に基づくABC分析のやり方
売上金額に基づくABC分析方法を解説します。
- 売上金額の多い順に商品を並べる
- 売上構成比を計算する (対象商品の売上金額÷全体の売上)
- 構成比を多い順に足し商品ごとの累計構成比を計算する
- 累計構成比をみてグループ分けしABC分析表を作る
- グループ別に管理方法を決定する
売上累積構成比とは、売上累計÷売上合計で求め、影響度が低くなるごとに数値は多くなります。
ランク分けの基準は業種・業態によって異なりますが、Aランクが一番優先度が高くなります。
例えば、
Aランク…売上累計の80%まで
Bランク…売上累計の90%まで
Cランク…残り
というようにランクをつけていきます。
Dランク・Eランクまで増やして、より細かく在庫管理のランク分けを設定することも可能です。
売上に基づくABC分析結果の活用
在庫管理でABC分析結果は、発注や保管スペースの配分を決めるのに役立ちます。
ABC分析に基づき管理の仕方を変える方法をABC管理と言います。
具体的にいうとAランク商品は、販売予測を立て、リードタイムを見越した発注をします。保管スペースを最優先で確保し品切れを起こさないように注力します。
一方Cランクの商品は、ある程度の品切れも許容し、死に筋は他のアイテムとの入れ替えも検討しましょう。BランクはAとCの中間レベルで管理します。
売上を軸にしたABC分析の注意
売上金額でABC分析を行う際の注意点があります。
売上データは過去の実績であるため、これから伸びる可能性がある新商品の重要度が低く見積もられてしまう可能性があります。
また一時的な流行やセールが原因で売上が伸びた商品を高ランクで評価してしまうと、余剰在庫につながりやすく注意が必要です。
まとめ
ABC分析ツールとして人気があるのがエクセルです。
エクセルを使用すると、累積構成比の計算や、パレート図の作成まで短時間でできます。
在庫管理システム「スマートマットクラウド」なら、在庫データをCSV形式で書き出すことができ、ABC分析がよりスムーズになります。
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