最初に、TRASTA様の会社・サービス概要について教えてください。
早田様:
宿泊体験から旅行体験までをリデザインするITベンチャーです。
株式会社TRASTAは、宿泊体験から旅行体験までをリデザインするため、TravelTechを掲げるITベンチャーです。現在展開しているインバウンド向けホテル「STAY」5店舗と、他3店舗の全8店舗を運営しています。
ホテルの企画・運営以外にも不動産仲介や、1分で今までに出会えなかった旅に出会うことができる旅サービス「intrip」事業を行なっています。
備品管理に重量センサがあれば便利ではないか
スマートマットをお知りになったきっかけについて教えてください。
早田様:
重量での在庫管理・自動発注のシステムを自社で開発しようと調べていたときに知りました。
弊社の代表取締役/COO 越島が、ホテル開業に向けて備品などの管理に重量が計測できるものがあれば便利ではないかと考えたのが始まりです。
在庫の減りが重量で把握でき、発注をかけることができるシステムを自社で開発すれば効率的に作業できるのではないかと考え、インターネットで検索しているときに御社で提供しているサービスを発見したのがきっかけです。
お客様への接遇の注力やスタッフの業務負担軽減に
どのような点を期待してスマートマットを導入されましたか?
早田様:
お客様に接する時間を増やしたり、在庫管理の業務負担が軽減できればと考えています。
在庫管理やホテルのバックオフィスの部分は、IoT機器などを活用すればスマート化できるのではと考えていました。スマートマットを導入することで、お客様に接する時間を増やすことが可能ではないかと期待しています。
藤井様:
シャンプー・リンス・ボディーソープなどの予備品を管理していますが、業務用の液体系の物品は梱包されているため残量がわかりづらいのが特徴です。その残量を把握するためには、梱包を一旦剥がして中身が見える状態で置いておくということが必要になります。
梱包を剥がすのはけっこう手間のかかる作業なのですが、IoT機器スマートマットを導入したところ、梱包を剥がさなくともスマートマットの上に乗せておくだけで残量がパーセンテージでわかるので、スタッフの手間も省けています。
過剰在庫や目視での確認がゼロに
実際に利用してみて、現場スタッフからの評判・感想を教えていただけますでしょうか?
藤井様:
適正在庫が実現し、残量確認の時間も短縮できています。
担当スタッフからは、適切なタイミングで補充できるという点がまず良いと聞いています。過剰在庫となった場合、在庫室のスペースが取られてしまうのでその点がないのが良いですね。
さらに、実際にものを確認する必要がないというのも良い点です。液体なので、どれくらい残っているかというのを目視で確認し目分量でしか測れませんが、スマートマットを使えば商品を見なくとも管理画面上のパーセンテージで残量を把握できるので便利です。
基本的なスタッフの作業として在庫の確認・発注の手間自体は変わっていませんが、一度在庫室まで行って実際ものを見るといった時間は短縮されました。スマートマットでの自動発注はかけていませんが、自動発注もかけることができるようになれば現場としては非常にありがたいですね。
実際に物品を見ることがなくても、メールや管理画面で残量が確認できますので、過剰在庫が発注されてしまうというのは基本的にはなくなりました。梱包していると持ち上げたりしない限り、外から見ても何もわかりません。中身の確認に手間がかかる液体の物品に関しては、スマートマットは有効だと感じています。
スマートマットを実際利用してからのご要望などございますか?
藤井様:
棚に収まるくらいのコンパクトなタイプもあれば良いですね。
実際スマートマットを使用してみて、サイズが少し大きいなと感じました。もう少しコンパクトであれば棚にすっぽりと収まるので良いという声はありましたね。今使っているA4サイズのマットの半分ほどの大きさであればベストです。
(※現在はA5サイズのマットがリリースされています)
物品は在庫室で管理していますが、その中でもさらに小分けにしています。棚に設置できて、様々なものを置けると良いですね。
アメニティ関係の物品は、数が大変多くひとつひとつ数えるのに手間がかかります。スマートマットを活用すれば、大きな容器を用意してアメニティグッズを全て詰め込み、容器の重量を引いた重さで測ることが可能なので、作業が楽になるでしょう。
今後のTRASTA様の展望についてお聞かせください。
早田様:
自社ホテルの店舗数を拡大し、バックオフィスの自動化も進めていきたいです。
弊社は、2021年までに自社ホテルを18店舗オープンする予定で、同時に自社で開発したシステムやIoTデバイスなどを導入しバックオフィスの自動化にも注力していきたいと考えています。
取材後記
TRASTAは、全国にホテルを展開・運営し、TravelTech事業に取り組んでいる企業です。
IoTやAIなどの先端技術を駆使し、旅行に行く前から旅行中、旅行の後といったそれぞれのプロセスをより快適にするシステムやサービスの企画・開発も手がけています。
「Tourism innovation」を掲げ、全ての旅行者に「日本に来てよかった」「また来たい』と思ってもらえるような新しい価値を提供。
また、「世界中の旅行者の不便をなくす」「旅行業における最大のユーザーベースを築く」「新たな価値を生みだす世界的な旅行サービスを創る」といった3つのミッションを設定しています。
社名の「TRASTA」は、TRAVEL STATION(旅の駅)が由来です。
そこには、全ての旅行者に新たな旅の体験、そして新たな出会いを創れる会社になりたいという思いが詰まっています。
在庫管理等のバックオフィスを、重量で計測してスマート化したいと常々考えていたときに出会ったのがスマートマット。
梱包状態で中身が見えない液体系の備品管理に対し、重量で残量を測定しパーセンテージで表示することができるスマートマットは、まさに渡りに船と言えるでしょう。
重量センサであるスマートマットは、個数だけでなくパーセントでも在庫状況を確認できるので、液体系の物品管理に非常に便利です。
スマートマットはホテルをはじめとした、店舗や倉庫での在庫管理・棚卸・発注作業から解放されることをお手伝いします。