まず、私は電話応対や来客対応という通常業務の合間に発注業務を行っていました。
具体的には、週に2回、昼過ぎくらいから1回30分かけて発注業務。在庫を保管している倉庫に実際に足を運んで、目視で数えて、少なくなっている資材や部品があれば、発注するという作業でした。
そのことが発注ミスの原因となり、欠品して業務に影響が出てしまうことがありました。
また、年末に1度行う棚卸の際には、スタッフ6、7人でだいたい半日がかり。目視で確認していたので、かなり時間がかかっていましたし、人の手と目による確認なので、どうしても正確性にかけていました。
棚卸は1年に1回なので、理論在庫と実在庫の照合ができない、要は在庫差異が生じるということもありましたね。
初回導入分にIT導入補助金を利用しました。補助金のおかげで思い切って200台の導入を決めました。
補助金の申請に関しても、色々とサポートしていただき、スムーズに進み、導入もラクでした。
倉庫にある主に水道の部品(継手)、10g〜30gと小さく、なおかつ数が多い数種類の部品をスマートマットクラウド200台で管理しています。
200台のスマートマットクラウドそれぞれに部品をのせ、あらかじめ設定した閾値*が下回ったら発注担当の松尾のパソコンにメールが届くようになっています。
メールを確認後、なくなりそうで必要な部品を発注という流れです。
また、在庫変動データを確認することもできるので、グラフをチェックし、「そろそろ切れそうかな」という目安にも利用しています。
注*閾値(しきいち):発注点。スマートマットクラウドは、残量一覧ダイジェストメール(一日一回)や閾値(しきいち)到達時の通知、発注通知などを受け取ることができ、管理画面にアクセスしなくても在庫数量の把握が容易に可能です。
倉庫まで移動して、週に2回、1回30分くらいかけていた発注業務が今はパソコンを確認するだけであっという間に終わるようになりました。
スタッフ6、7人で半日がかりで行っていた棚卸が、スマートマットクラウド導入後は、ものの5分で終了。
年末に1回だけの棚卸が今は、毎日、棚卸(理論在庫と実在庫の照合)ができています。
圧倒的な時間短縮ができているのを皆で実感しています。在庫チェックの時間が短縮できたことで、発注時間が確保できるようになり、おのずと発注ミスの防止にもなっています。
また、在庫変動データをグラフで確認することで、よく出るものと出ないものが目でわかるようになったので、余分に注文することもなくなり、在庫数の適正化ができたことも嬉しい効果として実感しています。
在庫不足や誤発注の不安もなくなったので、気持ち的にもラクになりましたね。
私は、スマートマットクラウド導入後、倉庫に入った時に「倉庫がスッキリ片付いて、明るくなった」というのも実感しました。
スマートマットクラウド導入時に、管理部品をきれいに並べたのですが、それが結果として倉庫の整理整頓、つまりは環境整備にもつながったと思います。
また、優秀な人材を確保していかなければならないという課題に関しても、スマートマットクラウドはおおいに寄与してくれると感じています。
在庫管理や発注の時間を削減することによる働き方改革はもちろん、管理の不安やストレスの軽減や責任感からスタッフを解放することにもつながっています。
在庫変動データをグラフを活用して、最適な閾値を導き出したいと思っています。過剰在庫を減らすために在庫圧縮に取り組んでいきたいですね。
倉庫など少し離れている場所で在庫を管理されている方へ、とにかく、わざわざ倉庫まで行かずにパソコンですぐに数量を確認できるので本当に便利だということをお伝えしたいですね。
人力や目視で在庫管理・発注・棚卸をされており、なんとかしたいと思っているなら、労力と時間の削減になるスマートマットクラウドはイチオシです。