当社では油分と水分を分離する液体洗浄装置の製造・販売を手掛けておりますが、 最終製品を製造する上で、必要となる部品数が数百点に及び、倉庫内の在庫管理をどう効率化出来るかが大きな課題でした。
現状は製造指示が掛かるとスタッフが倉庫内を行き来して必要部品をピックアップするのですが、 仕掛品の製造指示や在庫数量の把握を効率的に把握したいと常々考えていました。
更に、定期的な棚卸業務も大幅に効率化することで、 スタッフがより重要業務に集中できるような体制構築が喫緊の課題と認識を持っています。
出荷数と入荷数から、理論在庫に基づいて数量を把握する仕組みは前々からありましたが、 実個数を把握出来る点が大きなメリットです。
在庫管理システムには、カメラやQRコードを利用したものなどが、ソリューションとしてはありますが、 スマートマットは、在庫の下に「敷くだけ」で、業務効率化を図れる「簡易さ」が良いと思います。
また、「導入して、はい終わり」ではなく、アフターフォローも充実しています。
導入後は、カスタマー・サクセス・チームと密にやり取りができて、 どこまで何が出来るか、具体的な道筋を立てるサポートをして頂ける点もプラスに感じています。
少ない台数からの導入を通じて、当社の業務フローに乗るかをしっかりと、判断出来た点も良い点ですね。 導入当初は10台スタートでしたが、100台(追加)、500台(追加)、1,000台(追加)と利用台数を拡充しています。
工場内の設置風景
当社では「六角ボルト」や「ブッシング」「プラグ類」等、多岐にわたる製造部品や仕掛品を管理しています。 在庫管理に費やす時間/コストが削減でき、重要業務に集中出来ることが可能となった点は導入効果として非常に大きいです。
製造部品の品番ごとに管理いただいています
また、前工程への生産指示も、社内での疑似発注※を通じて自動化しています。 (※一定数量を下回ったら関連部署に対して生産指示を自動で出すこと) 前工程の生産指示が自動化できることで、社内のコミュニケーション・コスト削減にも寄与しています。
これからのプランですが、支店毎に消耗品の発注を行っていたオペレーションも改めて、本社から纏めて発注することで発注単価を抑制する取組みも着手します。その際に、本社から遠隔の在庫数量を一括して把握出来る点も、まさにIoT導入の多大なる効果と思いますね。
管理画面(スマートマットクラウド)で一覧確認できます
当社では現在、発注・生産管理システムのオセロコネクトを利用しており、 今後はCSV/API連携を通じて理論在庫と実在庫量の乖離確認、 ピッキング指示をトータル・ソリューションで自動化するプロジェクトを立ち上げています。
スマートマットでも場所の自動入力やピッキング・システムへの応用で幅が広がると、 更に業務効率アップに繋がるので期待しています。