石井さま:
弊社は〝インフラ系のものづくり〟を根幹とし、電力エネルギーのインフラや通信、自動車部品の製造など、多岐に渡って、ものづくりを行っている会社です。
その中でも私が所属しております部署では、電力ケーブルの製造現場で、電力ケーブルの電気特性や構造・材料の特性などを検査評価し、品質保証を行っております。
電力ケーブルの梱包作業
在庫が欠品してしまい、製造活動や品質保証を行うための試験ができないということが一番怖かったですね。こういった〝在庫切れのヒヤリ〟が年数回程度発生していました。
在庫担当者がいるのですが、在庫管理に費やす時間も課題でしたし、「絶対に切らしてはいけない」という気苦労、精神的な負担がかかっていることも心配でした。
在庫切れを起こすと作業を止めてしまうのではないかというプレッシャー。遅延によるコストも高額になるため、ものすごい負担になっていたと思います。
このような課題をなんとかしたい、と思って対策方法を探し始めました。
担当者がパトロールするかのように頻繁に目視で在庫確認を行っていました。担当者としては必要以上に「在庫切らしてないか?大丈夫か?」と言われる煩わしさもあったと思います。
担当者は昨日も確認したから大丈夫だと思っているのでしょうが、管理者側としては〝在庫切れのヒヤリ〟が心配で、ついつい口酸っぱく言ってしまう。
突然の試験依頼があれば、部材をたくさん消費してしまいます。特にコロナ禍あたりから、発注しても納品までに非常に時間がかかるということが増えました。そうすると、このぐらいになったら発注すれば良いというこれまでの常識が通用しなくなってしまって、ますますプレッシャーが大きくなっていました。
石井さま:
在庫管理をなんとかしたい、と思っていましたので、ネットで「在庫管理」というキーワードを入力しては、さまざまなソリューションをチェックしていました。
検索チェックする過程でたまたま「スマートマットクラウド」を見つけて、詳細を見たことがきっかけです。
石井さま:
これまでの在庫管理は、まず在庫の箱にタグやQRコードをつけて管理するやり方が王道だったと思います。実際に調べてみても、そのような在庫管理のソリューションはたくさんありました。
ただ、タグやQRコードを貼ったり、読み込むという作業が必要なわけで、手間がかかりすぎます。みんなに意見を聞いても、これは定着しないという声が大半でした。
これに対し、スマートマットクラウドは、タグを付けたり、スキャンしたりという手間がかからない。さらに詳しく調べると、重さで管理しながら、リアルタイムで在庫数がパソコンで確認できるという点が大変魅力的でした。
スマートマットクラウドなら作業負担が増えることも、新たな失敗を心配する必要がなさそうだということ、そして既存のオペレーションを変える必要がなかった点も良かったですね。
現場横では複数の補助材料をスマートマットに載せて管理中
品質保証に必要な試験に使用するテープやロープ、軍手などの補助材料など定期的によく使う物品はすべてマットの上に載せて管理しています。
やはり、在庫を切らした際のとんでもない損失をイメージするだけで恐ろしかったのが、すっかり解消されたことが一番大きいです。毎朝メールで通知が来ますので、安心して1日の仕事がスタートできます。
また、試験が上手くいかない時にはどうしても消費が増えます。そういう時には試験が上手くいかないことの方に意識が向いていてなかなか在庫にまで気が回っていませんでした。導入後は、消費した物品のチェックや過剰消費の通知が翌日の朝に届くので安心しています。
しっかり運用されているという安心感もありますし、過剰消費の意識づけという意味でも役立っていると感じています。
実際の在庫管理担当者からもパトロールする手間暇や不安がなくなったという声も聞いています。スマートマットクラウドが、しっかりと定着し、職場環境に当然の機能として組み込まれています。
石井さま:
定期的に在庫パトロールをしていた頃は、3グループが昼夜で確認していました。その労力を計算すると、月に約10時間程度の削減につながります。
在庫場所に移動し、目視で確認するパトロール時間の短縮はもちろんですが、在庫管理からの心理的負担がなくなったこと、本来の業務に専念できるという価値を生み出していることも大きなメリットですね。
スマートマットを導入することで美化活動の側面でも効果が
石井さま:
スマートマットクラウドを使うことで、在庫を心配しなくていいという環境を次の世代にバトンタッチしていきたい。在庫管理に関する労力や不安がなくなり、働きやすくなるという価値を引き続き継続していきたいです。
私の所属する部署だけではなく、他部署、他製作所への展開も進めていければと考えています。茨城製作所で既に導入を検討していると聞いています。
また、蓄積した消費データを分析してスマートマットクラウドが提案してくれる情報、例えば、「90日以上利用がないですよ」など。こういったデータからの消費量に関しての提案と現実がしっかり合致しているかをチェックして、在庫の適正化などにも取り組んでいきたい。消費されない物品は提案通り在庫を削減したり、効果的な在庫回転を実現させたいですね。