客室アメニティなどは清掃スタッフが目視で数をチェックして、あらかじめ決めておいた残量になったら、その旨をフロントスタッフに伝えていました。
そして、フロントスタッフが発注するという流れです。
発注先も商材ごとに異なるので、複数箇所にそれぞれ発注しなければなりません。
人が行う作業ですから、どうしてもミスや漏れが生じてしまいます。
「在庫が足りない」「今から発注しても間に合わない」というケースもあり、グループホテルに事情を伝え、在庫を分けてもらうためにわざわざ別の支店に出向き、急場をしのいでいました。
清掃に欠かせない除菌剤や洗剤などの液体もスマートマットクラウドで管理
ご存知の通り、ホテル業界全体が深刻な人手不足に陥っています。
弊社も例外に漏れず、新卒採用も難しいうえ、欠員が出てもなかなか人員を補充できないという大きな課題を抱えています。
さらに、新型コロナウィルスの規制緩和で、お客さまのご利用が再び増加傾向にあり、在庫管理の省人化は急務でした。
このような状況下でホテル業、サービス業全体の人手不足解消のための省人化・効率化を見据えた弊社社長がスマートマットクラウドに興味を持ったのがきっかけです。
在庫管理をすることが、お客さまをホテルへお呼びする、リピーターになっていただく動機付けにはなりません。
在庫管理という生産性のない業務は、できるだけ省人化し、人の手を煩わせたくありません。その時間をお客さまへのサービスなど生産性のある重要な業務にあてたいと考えました。
そこでまず、私が支配人を務めるホテルフォルツァ大阪なんば道頓堀に導入してみようということになりました。
スマートマットクラウド導入にあたり、まずは在庫の整理整頓を行いました。
アメニティなど約40種類の備品をスマートマットクラウドで管理しています。
シェービング類などのアメニティをスマートマットクラウドで管理
人の手で在庫を数える必要がなくなっため、発注漏れや数え間違い、確認漏れがなくなったのが一番のメリットです。
フロントスタッフは毎日必ず在庫を確認、毎月月末の棚卸では在庫を数え、表を作成するまでに毎回5~6時間という労力や手間がかかっていました。
スマートマットクラウドで在庫を管理するようになってからは、大幅な労力と時間の削減ができています。
かなりの費用対効果を実感しています。
※追記(2023/3/23) 代表取締役 清原様より
導入後、RevPAR(客室単価×稼働率)が向上されました。
棚卸業務から解放され、よりレベニューマネジメントのような付加価値業務に専念できていることが、この好調の要因のひとつかと考えています。
スマートマットクラウドに出会えたことで、スタッフの生産性が上がっていることを実感しており、発注の自動化でその流れを更に強化し続けていきたいです。
スマートマットクラウドのデータを活用して、棚卸や在庫管理を完全に自動化、省人化していきたいですね。
そのような導入例もお聞きしているので、担当営業の方と具体的に進めていく予定です。
発注を完全に自動化すれば、その都度行なっている発注のストレスもなくなりますし、集中力の維持にもつながると思います。
また、グループの他のホテルでもスマートマットクラウドの導入を進めていきたいと考えています。(※2023年3月現在、他13店舗で順次導入開始)
在庫保管場所が離れていたり、いろいろな場所に在庫が点在しているホテルもあるので、いちいち在庫確認に移動する必要のない遠隔管理なども大いに役立つと思います。